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第32回東京国際映画祭・コンペティション、イラン映画「ジャスト 6.5」

第32回東京国際映画祭、6番目、最後に観賞したのは、
「コンペティション」部門に出品のイラン映画「ジャスト 6.5」。

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11月4日(月)16:20~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2にて。

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映画「ジャスト 6.5」・・・

 原題: Metri Shesh Va Nim
 英題: Just 6.5
 監督: サイード・ルスタイ
 脚本: サイード・ルスタイ
 音楽: ペイマン・ヤズダニアン
 撮影: フマン・ベーマネシュ
 編集: バーラム・デーガン
 美術: モーセン・ナスロラヒ
 録音: イラジュ・シャーザディ
 キャスト: ペイマン・モアディ、ナヴィド・モハマドザデー、ファルハド・アスラニ他
 製作国: イラン
 言語: ペルシャ語
 製作年: 2019年
 上映時間: 134分

今年のヴェネチア映画祭でプレミア上映されていたので、
今回はアジアン・プレミア。

イランの作品。

劇中で刑事が「麻薬中毒者は100万人から650万人に増えた」というセリフがあって、
これが映画のタイトルの「ジャスト 6.5」の由来。

警察と麻薬組織との闘い。

スピード感が凄い。

そして非常に娯楽性に優れた作品。

コンペティション部門ということで、観客賞の投票用紙は最高点を付けて提出。

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結局この作品は、今回の第32回東京国際映画祭において、
サイード・ルスタイが「最優秀監督賞」を受賞し、
ナヴィド・モハマドザデーが「最優秀男優賞」を受賞ということで、
見事2冠を達成

・・・・・・・・・・

上映後はQ&A。

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登壇者は、サイード・ルスタイ監督とナヴィド・モハマドザデー。

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司会:
 「桁外れの作品を日本のコンペで紹介させて下さり、本当に光栄」

ルスタイ監督:
 「自分のこの作品をエンジョイできますようにお祈りしていました」

ナヴィド・モハマドザデー:
 「この美しい日本、そして本当に礼儀正しい日本の皆さんにお会いできて嬉しい。
  この2~3日は本当にエンジョイした。日本に来る夢が叶って嬉しい」

観客:
 「ジャポネという売人が出て来たり、ヤクザの様に自害したという話があったり、
  最後は絞首刑ということで日本にもそういう制度があるので、
  日本の観客にとっては、凄く映画に入り込むことが出来た。
  日本を絡ませたということにどういう意図があったのか?」
ルスタイ監督:
 「一番最初に脚本を書いていた時、
  あるキャラクターが登場していて、彼が日本から帰って来て日本に興味があって、
  日本との仕事をしていて、ヤクザの話もしているというキャラクターはいたが、
  それは一番最初のドラフトの話なので、
  その次のドラフトではそのキャラクター自体は無くなった。
  その役者の顔がとても日本人っぽかった」

観客:
 「麻薬の工場を爆破した後に、一生懸命弟のことを呼んでいた時に、
  カラスが鳴いたが、あれは本物か?それともSEか?」
ルスタイ監督:
 「それは後から足した音。爆発のシーンは後からCGで結構直したりした」

観客:
 「イランでは逮捕された人がどんどんたくさん牢屋に入ってきたりとか、
  死刑の人が複数人いっぺんに死刑になる様な状況というのは、
  映画としてのお話なのか?現実としてのお話なのか?
  また、何故その様に描いたのか?」
ルスタイ監督:
 「大勢を捕まえて、大勢をいっぺんに死刑にするというのは無いかもしれない。
  色々な地域で例えば麻薬売買で捕まった人達は、一人一人の裁判が長引いたり、
  すぐに結論が出たり、色々あり、ただたまたま死刑執行の日が一緒になると
  その何人かの死刑が一緒になることはあるが、
  それは一緒にグループとして捕まった人達ではなく、
  たまたま色々な地域で捕まった人達が一緒になって死刑が行われることはある。
  これはリサーチの上、この様な感じかと理解した」

司会:
 「凄く圧迫感のある撮影だったと想像するが、どのシーンが一番大変だった?」
ナヴィド・モハマドザデー:
 「圧迫感については、皆大勢で一つの大きな部屋に入って、
  場所が無いのでトイレの中で電話で話しをしていて、
  そこで自分の元の恋人が自分の名前を出してしまったとか、それでイライラして、
  ホースで皆に水をかけるシーンがあるが、
  それは本当に気持ち的にはとても圧迫感を感じて、苦しかった。
  そしてもう一つ、物理的に圧迫感を感じたのは、
  監獄でどんどんたくさん人が増えて来て押されて、物理的に圧迫感を感じた。
  一緒にエキストラとして入っていた人達は、普通の素人で、
  自分達をコントロール出来なかった人達だったので、結構押されてきた。
  大勢の素人が出ているので、監督がOKを出しても、
  後でモニターを見ていると、誰かがじっとカメラを見ていたりとか、
  仕方なくまたリピートすると、また同じ様にやらないといけないので、
  素人が失敗してしまうと、何度も苦しいシーンを撮り直したりしていた」

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観客:
 「収容所に大量に人が収監された場面。私達は女性だから服を脱がないと言った人達。
  その人達はトランスジェンダー男性かなと思ったが、それに対しての考えは?
  また、収容所のとても劣悪な環境。そこの場面は現実を反映しているのか?」
ルスタイ監督:
 「トランスジェンダーではない。
  私はとても現実的な映画をいつも撮りたいと思っている。
  前の作品もこの作品も現実に基づいて撮りたいと思っている。
  但しこれは映画である。自分にとって一番大切なものは物語とフォーム。
  そのフォームと物語だけには、
  ドキュメンタリーにも現実にも負けない様な考えを持っているので、
  手を入れてしまう。
  自分が大切にしている物語とフォームを考えた時、
  現実からちょっと離れても良いと思っている」

観客:
 「ナヴィドさん演じる麻薬王について。悪役なのに魅力的に描かれている。
  主人公の刑事よりもキャラクターが描かれている。
  監督は特別な思いで麻薬王を描いたのか?
  そしてナヴィドさんはどの様に役作りをしたか?」
ナヴィド・モハマドザデー:
 「私は映画を観ると悪役派になってしまう。
  描き方にもよるが、悪役を白黒ではなくグレイで描いてしまえば、
  我々が映画を観る時、悪役を好きになってしまうことがある。
  この悪役は一人の人間で家族を愛している。勿論悪いこともしてしまう。
  家族を崇拝している凄い人間である。
  私は役者として自分が演じてる役を後から観て、
  弁護できる様な役をいつもやりたいと思う。
  例えばもしいつかヒトラーの役をやることになった場合、ヒトラーを好きになるかもしれない」
ルスタイ監督:
 「僕は作らないけど(笑)」
ルスタイ監督:
 「麻薬王ナセルを見てシンパシーを感じること。
  これを書く時、撮る時、皆が映画を観た時ナセルへの気持ちが動くような撮り方をしたいと思った。
  もうひとつ音楽について説明したい。音楽家が音楽を作る時、誰の為に作るのか?
  と聞かれた時、全てのシーンでナセルの為に作ってくれと言った。
  自分が映画を観る時、完全な悪人は見たくない。
  自分がナセルを描く時、普通の人間で私達の周りにもいるかもしれない人間を描きたかった」

観客:
 「最終的にはイランの中でも麻薬を使う人が結局増えてしまってるということだが、
  イランの人々を麻薬に駆り立ててしまう一番の社会問題はどういうものなのか?」
ルスタイ監督:
 「色々リサーチしたが、イランだけでなく全世界で麻薬は増えてしまっている。
  それでこの物語を作った。私は社会派の監督なので、
  その時その時で社会問題になって疑問を持つものを映画にしている。
  これから作る新作はまた自分が疑問を持っているものであるが、
  今の作品や前の作品とは関係ない話となると思う」

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みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭・ユース、ラトビア映画「アウェイ」

第32回東京国際映画祭、5番目に観賞したのは、
「ユース TIFFチルドレン」部門に出品のラトビア映画「アウェイ」。

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11月4日(月)14:10~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン8にて。

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「ユース」部門では、
主にティーンズとチルドレンを対象にし、若者や子供たちに映画の魅力を伝える。

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映画「アウェイ」・・・

 英題: Away
 監督・脚本・音楽・音響・編集: ギンツ・ジルバロディス
 製作国: ラトビア
 言語: セリフなし
 製作年: 2019年
 上映時間: 75分

珍しいラトビアのアニメーション作品。

セリフは一切なく、映像と音楽だけの物語。

不思議な島にパラシュートで不時着した主人公の少年。
黒い巨大な怪物に追われながら、
様々な困難を乗り越えながら旅していく物語。

映像が美しい

オアシスの夜空、鏡の湖、森林、雪山などなど。

この美しいアニメーションは、4つの章から成る。

Chapter 1 "Forbidden Oasis" ・・・ 第1章「禁断のオアシス」

Chapter 2 "Mirror Lake" ・・・ 第2章「鏡の湖」

Chapter 3 "Dream Well" ・・・ 第3章「夢の井戸」

Chapter 4 "Cloud Harbour" ・・・ 第4章「雲の港」

途中で主人公に懐いて行動を共にする黄色い鳥がかわいい

主人公と一緒に丸まって寝たり

この黄色い鳥の成長を背景に少年の成長が感じ取れる描写が素晴らしい映像表現

この作品は舞台挨拶、Q&Aなどのトークイベントは無し。

みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭・特別招待作品、日本映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に[特別先行版]」

第32回東京国際映画祭、4番目に観賞したのは、
「特別招待作品」「この世界の(さらにいくつもの)片隅に[特別先行版]」。

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11月4日(月)10:20~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン7にて。

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スクリーン7は一番大きな劇場である。

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映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」・・・

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 英題: In This Corner (and Other Corners) of the World
 監督: 片渕須直
 脚本: 片渕須直
 監督補・画面構成: 浦谷千恵
 キャラクターデザイン・作画監督: 松原秀典
 美術監督: 林孝輔
 音楽: コトリンゴ
 原作: こうの史代「この世界の片隅に」
 キャスト: のん(北條すず)、細谷佳正(北條周作)、尾身美詞(黒村径子)、
       稲葉菜月(黒村晴美)、牛山茂(北條円太郎)、新谷真弓(北條サン)、
       岩井七世(白木リン)、小野大輔(水原哲)、潘めぐみ(浦野すみ)他
 製作国: 日本
 言語: 日本語
 製作年: 2019年
 上映時間: 160分

2016年に公開された「この世界の片隅に」が深くなって、
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」となって登場。

ワールド・プレミア。

160分と、かなり長い作品となったが、
舞台挨拶での監督の話によると更に数分長くなるとのこと。

12月20日の公開時には、
いくつかのエピソードが追加された完成版が劇場公開される。

今回東京国際映画祭で上映されたのは、特別先行版。

・・・・・・・・・・

上映後は舞台挨拶。

登壇者は、のんさん、岩井七世さん、コトリンゴさん、片渕須直監督。

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新しいシーンに合わせて音楽も新たに加えたとのこと。

前作との違いについての話などが興味深い。
前作では描かれていなかったことなど。
すずと義姉との関係が重要。でも人生はもっと複雑である。
すずが何を考えていたのかを想像できる内容になっているはずとのこと。

リンと周作の秘密についても描かれている。

12月20日に公開される完成版を是非まだ観てみたい。

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みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭・CROSSCUT ASIA、ベトナム映画「死を忘れた男」

第32回東京国際映画祭、3番目に観賞したのは、
「国際交流基金アジアセンター presents
CROSSCUT ASIA ♯06 ファンタスティック! 東南アジア」部門に出品の
ベトナム映画「死を忘れた男」。

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11月3日(日)20:10~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン9にて。

「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)とは、
アジアの国・監督・テーマ等に焦点を当て、アジア映画を特集する部門で、
今回は6回目となり「ファンタスティック!」をテーマにしている。

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映画「死を忘れた男」・・・

 原題: Nguoi Bat Tu
 英題: The Immortal
 監督: ヴィクター・ヴー
 脚本: ヴィクター・ヴー、ティロケイ・グエン
 キャスト: クァック・ゴック・グアン、ディン・ゴック・ジェップ、ジュン・ヴー、
       タン・トゥ、フランソワ・ネグレ他
 製作国: ベトナム
 言語: ベトナム語
 製作年: 2018年
 上映時間: 130分

ベトナムのホラー作品。

テーマは輪廻転生。

黒魔術による不老不死の力を得て300年以上も生き続けている男フンの物語。

全編に散りばめられた緊張感と美しいカットの数々

美しい海岸や洞窟のカットは、緊張感のあるカットに挟まれながらも癒される

その洞窟は、
世界最大規模と言われる、ベトナム中部の「ソンドン洞窟」とのこと。

現代のベトナムの大都会からベトナムの戦争前の時代まで
様々な時代のベトナムを描く

70年にも渡る物語であるが、
脚本がしっかりしている為、ストーリーの理解もしやすい。

黒魔術により不死を手に入れた主人公だが、
生きるとは何か?死とは何か?についても考えさせられる。

脚本、演出、音響、映像表現、役者の演技力、全てに渡り素晴らしい

日本での劇場公開を願いたい。

・・・・・・・・・・

上映後はQ&A。

ヴィクター・ヴー監督が登壇。

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ヴィクター・ヴー監督:
 「今回お招き頂きたいへんありがたく感じています。
  日本に来るのは今回3回目。大変嬉しい」

観客:
 「今回の物語はどの様に考えた?」
ヴィクター・ヴー監督:
 「元々超常現象とかホラー映画などに興味を持っていた。
  ベトナムにおいては文化の日々のありように精神性というものが大きく役割を担っている。
  そういう訳で、生きること、死ということついてのこの大きな疑問に、
  随分以前から心を惹かれていた。
  主人公が死に直面した時に、自分を不死身にしてもらうという機会を得るが、
  この様に自然に反することをしてしまうと、その結果がどんなものになるのか
  ということにとても興味があった。
  人間はずっと昔から常に死にどう向き合うかについて、
  様々な精神性、或いは魔術の様なものを使って、対処してきた。
  それはより良く生きることのためだったとは思うが、
  この場合は主人公がそういった力を借りて不死身になるわけだが、
  そこで出て来る疑問は、自然に反すること、ある意味では神に歯向かうこと、
  特に黒魔術を使ってそういうことをした場合、その結果がどうなるのか、
  その答えは今日の映画でご覧頂けたかと思う」

観客:
 「この映画を作る上で最も難しかったことは?」
ヴィクター・ヴー監督:
 「難しい点ばかりの映画だった。テクニックの点では今までで一番難しかった。
  特に難しかったのは2つあって、一つは洞窟の場面。
  あれはスタッフ皆にとって本当に大変だった。
  あの洞窟に行くのに、山を登り、水の中を泳いで、1時間半かけてあの現場に着く。
  それを毎日、朝1時間半、帰りも1時間半かかる。
  毎日繰り返して12日間かかった。
  時には撮影時間が6時間しか得られないこともあった。
  「サンドン洞窟群」というのは世界で最も大きな洞窟群で、大変美しいが、
  あのロケ地というのはそのほんの入口の部分なのだが、
  あまりに美しいので、それだけ苦労をしてもそこを撮る意味があると思った。
  その12日間で5キロ痩せて、アシスタントは11キロ痩せた。
  健康には良かったが、大変だった。
  「サンドン洞窟群」で撮られた初めての映画。
  あの現場はその入口に当たる所で、
  もっと中に入るには一週間もかかるような所なので、あそこで撮った。
  もう一つの物理的に難しかった撮影は、トラックでの戦いのシーン。
  主人公が強い酸を口に含んで自分をチェーンから解き放つが、
  あれを撮るのに5日かかった。
  撮影時が年の内最も暑い時だった。
  摂氏46℃から47℃の気温の炎天下で、
  あの主人公は色々特殊メイクを付けているが、それプラス色々な物を付けている。
  あの中であの撮影をさせるというのはとても過酷なもので、
  スタントマンは途中で何度も交代させないと無理だった」

観客:
 「ロケ地はどの様に選んだ?
  主人公の感じていることと並行して、あういう場所で撮影したことについて」
ヴィクター・ヴー監督:
 「場所、ロケ地というのは登場人物の一人の様なものだと思っている。
  それは、登場人物がどんな場所にいるかによって、
  観る人が受け取る感じが随分変わって来るからである。
  そういうわけで、ロケ地を探すのは大変難しい長い時間がかかった仕事だった。
  1年半かけた。
  私にとってはベトナム中を旅することができる素晴らしい体験になった。
  その中で美しい圧倒されるような場所にたくさん出会ったが、
  勿論それを全部一本の映画に収めることはできないので、泣く泣く諦めた場所もあった。
  そして、主人公の心理がどんどん変化する、そして彼自身が進化していく中で、
  それが場所と確かに連動しているというご指摘はその通りで、その様に作っている。
  例えば、主人公がズエンともう一度愛を見出す場所は、静かな海辺にしてある。
  そうすることによって、主人公がまた静かな平穏な心持になっているということを感じて頂き、
  再び生れ出た、再生したという様な感じを出したかった。
  そして洞窟に関しては、最初のシーンも最後のシーンも洞窟だが、
  これは、洞窟が人間の原始の状態を表しているからだと思うから。
  洞窟に入ることで、もう一度生まれ、そして死ぬという、何か原始的なもの、
  有機的なものを洞窟に感じる。それであういう場所を選んだ」

観客:
 「監督がこれまで作った作品で、影響を受けた作品や監督は?」
ヴィクター・ヴー監督:
 「私はアメリカで育ったので、
  映画学校に行く前に特に影響を受けた3人の監督を挙げるとすれば、
  ヒッチコック、黒澤明、スコセッシ。
  しかし映画学校に行ってからは、様々な国の様々な映画監督の作品に触れ、
  例えば、フランス、イタリアの監督の作品などもたくさん観ることができて、
  また別の影響を受けたが、育つ中で影響を受けて、
  映画というものに惹かれたのは、今の3人」

ヴィクター・ヴー監督:
 「色々あるが、特に何度でも観られる位に好きなのは、
  『羅生門』、『影武者』、『乱』。
  『乱』はそのスケールの大きさに圧倒された」

みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ、「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」

第32回東京国際映画祭、2番目に観賞したのは、
「日本映画スプラッシュ」部門に出品の「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」。

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11月3日(日)17:30~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン1にて。

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「日本映画スプラッシュ」部門では、
日本のインディペンデント映画より独創的且つチャレンジ精神に満ちた作品を紹介。

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映画「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」・・・

 英題: For Him to Live
 監督: 倉本朋幸
 脚本: 倉本朋幸
 撮影: 杉村高之
 照明: 中西克之
 録音: 根本飛鳥
 衣装: 白石敦子
 編集: 古川達馬
 キャスト: 郭智博、古田結凪、和希沙也、冨手麻妙、美保純、渡辺真紀子他
 製作国: 日本
 言語: 日本語
 製作年: 2019年
 上映時間: 87分

監督が知り合いに実際に起きたことをベースに製作した作品。

幼児虐待やネグレクトをテーマにしている。

児童相談所から自分の娘への虐待を疑われ、
娘を養護施設へ入所させられている夫婦。

監督が実際に、友人が児童相談所に子供を取られたという実話を元にしている。

現代の日本でもこの様な問題が起こっているということを
改めて知るきっかけになった作品。

主演の郭さんの演技が光る

怒鳴るシーンも子供のようにはしゃぐシーンも悩む姿も全て完璧

主人公が自分の子供に愛情を注ぎながらも、
思わず虐待と言われる行動を取ってしまう。

それぞれの心情、心の奥底にあるものを繊細に表現している。

・・・・・・・・・・

上映前は舞台挨拶。

倉本朋幸監督、冨手麻妙さん、郭智博さん、古田結凪さん、美保純さん、和希沙也さんが登壇。

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倉本朋幸監督:
 「キャストに恵まれ、スタッフにも恵まれ、
  こうやってお客さんに見て頂く為に映画を作っているので、
  こういう機会を頂いてありがとうございます。
  今日は楽しんでいって下さい」

冨手麻妙さん:
 「私が演じたのはアイという女の子だが、
  私が演じた女の子を凄く馬鹿な女と捉えるか、
  それともこの作品における救いと捉えるかどうかは、
  観た人それぞれ感じるものが違う役だと思う。
  それは私以外の他の役に対してもきっとそうなので、
  色々観終わった人の感想を知りたいので、
  是非皆さんSNSとかに書いて下さったら嬉しい」

郭智博さん:
 「先日一回目の上映が無事に終わり、今日は二回目になる。
  実はこれ以降の上映はまだ決まっていない。
  なので、もしかしたら今日が上映できる最後となってしまうかもしれない。
  そうならないように、プロデューサはじめ監督と僕も
  頑張っていかなければいけないなと思っている。
  東京国際映画祭という素晴らしい場所で上映して頂けたことを幸せに思っている。
  観終わった後、皆さんの心に何か残る作品になっている様に願っている」

美保純さん:
 「リアルな今の日本だなとこの映画を観て思った。
  人が急に病んでしまう瞬間というのが物凄くよく出てるなと思った。
  感慨深くじわっと私も一つ一つ噛みしめてもう一回観たいと思っている」

和希沙也さん:
 「誰にも多分味方になってもらえない様な役なので、
  私だけは愛情を持って、この娘に接してあげようと思って演じさせてもらった」

・・・・・・・・・・

そして上映後はQ&A。

倉本朋幸監督が登壇。そして途中から急遽、郭智博さんも合流。

倉本朋幸監督は普段舞台の演出家をやっているそうだが、
今回この物語は映画にしている。

倉本朋幸監督:
 「友達に起こったことで、演劇にするにはリアリティという意味で、
  彼を追いきれない。演劇だとやはり。
  そばにいて描くというのは映画でしかできないかなというのが自分の映画感」

観客:
 「タイトルを付けたタイミング。
  脚本を書かれたということだったので、初めから考えていらっしゃったのか、
  途中なのか、それとも終わった後に付けられたのか?
  キャストの皆さんが凄く良かったが、オーディションなのか決め打ちなのか?」
倉本朋幸監督:
 「もともとタイトルは、『彼の生きる』(=英語タイトル『For Him to Live』)
  で台本も進んでいた。
  出来上がった時に『彼の生きる』という日本語タイトルでこの映画をやってしまうと、
  固定概念を持たれ得る可能性があるなと思って、
  もっと広がって行く様なタイトルを作れないかなとプロデューサとかと話して
  こういうタイトルになったという経緯があった。
  ただ『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』を英語にしてしまうと何か違う気がして、
  なので英語タイトル『For Him to Live』(=『彼の生きる』)とした。
  キャストに至っては、古田さんと冨手さんはオーディションで選ばさせてもらって、
  他の人は決め打ち」

司会:
 「決め打ちというと、大主役をはられた郭さんはどの様に決めたか?」
倉本朋幸監督:
 「郭さんは舞台を2回位一緒にやらせてもらっていて、
  自分の撮る映画の主役は郭さんとどこかで決めていた。昔から。
  実際に撮ると決めた時、やはり郭さんがいいなと、速攻決めた」

ここで郭智博さんが飛び入り参加。

司会:
 「相当な難役だと思うが、まず監督からどの様な形でオファーが来たのか?」
郭智博さん:
 「もう脚本は出来ていた。
  第一稿位から読ませてもらって、僕の意見も取り入れてもらって、
  書き直してもらったりした」

司会:
 「役に同化しようとしたか、それとも距離を置こうとしたのか?
  この様な役に対して、役作りにどの様なプロセスが要るものなのか?」
郭智博さん:
 「最初に読んだ時は大変な役だなと思った。
  あまり深く考え込まずに、作り込まずに現場に行って、
  あとは現場の雰囲気とか、他のキャストの方とお芝居しながら作っていった。
  そんなにカチカチにイメージを決めていったわけではない。
  作品の雰囲気の邪魔にならない様に、余計なお芝居とかして浮いたらやだなと。
  凄い狭い世界、日常の話なので、自然に自然にと努めた」
倉本朋幸監督:
 「基本的には郭さんとコンセンサスというか、
  舞台も2回やって、ロケハンも一緒にやって、
  郭さんも現場に来た時には掴まれてて、カメラマンも皆「彼がいる」という形で、
  郭さんが何をやっても「彼だ」という、誰もが現場が信じられる状態だった。
  あとは前のシーンとのシチュエーションとかの繋がりだけは、繊細な話なので、
  ちょっとでもずれると僕たちの中では成立しなくなってしまう様な映画だったので、
  それは結構話したかなっていう形で、やる時はおまかせだった」
  
倉本朋幸監督:
 「僕は凄い撮る」
郭智博さん:
 「あまりテストをやりたくないところも結構テストする」
倉本朋幸監督:
 「それは美保さんにも言われた」
倉本朋幸監督:
 「演劇の人間なので、OK出しても、まだ何かあるんじゃないかと。
  でもだいたい使うのは一回目」

司会:
 「全裸のシーン。彼はどういう心境だと郭さんは解釈?」
郭智博さん:
 「虐待という酷いことをしてしまって、彼が必死に考えた中で、
  服を脱ぐことによって生まれ変わる、じゃないがそれに近い心情を表すのが、
  彼にとってはあれだったのかなと。これは第一稿から書いてあった」
司会:
 「あれは撮影は順調にいった?あれもテイクを何回も?」
郭智博さん:
 「あれも何回も撮った。3回も4回も交番の前で撮ったが、使ったのは一番最初の」

観客:
 「主役の郭智博さんと娘役の古田結凪さんの繊細な表情やしぐさが印象的だった。
  監督がどれくらい細かく演出されたのか?
  普段は舞台を演出されているということで、
  こういった映像作品とどれ位演出の差があったのか?」
倉本朋幸監督:
 「舞台の人間なので、凄い細かい。
  古田さんに関しては頭の良い子なので、気持ちを言っただけだった。
  「こうして」は勿論言うが、気持ちを言えば彼女は解ってくれた。
  舞台と映画は、人によるとは思うが、僕は全く別ジャンルだと思っている。
  舞台は引きでも寄りでも照明でも演出できるが、
  カメラ一つに写していくっていうのはお芝居も何も全く違うこと。
  捉え方も描き方も」
司会:
 「普通逆で、映画の方が引きもアップもできる様に思うが、
  監督の場合は舞台の方が引きもアップもできる・・・」

最後には観客向けのフォトセッション

声を掛けて、監督と郭さんにこちらを向いてもらい撮影させてもらったので、
SNSでの宣伝用というこでブログにはそのままアップさせてもらう

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みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭・Japan Now 映像の魔術師 大林宣彦、日本映画「さびしんぼう」

第32回東京国際映画祭、最初に観賞したのは、
「Japan Now 映像の魔術師 大林宣彦」部門に出品の「さびしんぼう」。

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11月3日(日)13:35~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン9にて。

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映画「さびしんぼう」・・・

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 英題: Miss Lonely
 監督: 大林宣彦
 脚本: 剣持亘、内藤忠司、大林宣彦
 原作: 山中恒「なんだかへんて子」
 撮影: 阪本善尚
 音楽: 宮崎尚志
 主題歌: 富田靖子「さびしんぼう」
 キャスト: 富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、
       浦辺粂子、樹木希林、小林聡美、砂川真吾、大山大介、林優枝、
       秋川リサ、入江若葉他
 製作国: 日本
 言語: 日本語
 製作年: 1985年
 上映時間: 112分

 ストーリー・・・
  尾道に暮らす高校生・井上ヒロキ(尾美としのり)。
  お寺の住職の息子で趣味はカメラ。
  近くの高校に通うどこか寂し気な橘百合子(富田靖子)に想いを寄せる。
  ヒロキはそんな百合子に「さびしんぼう」という名を付ける。

  ある日ヒロキは、友人を連れ自宅の寺の大掃除をしていた時に
  母親(藤田弓子)のアルバムを誤ってバラバラにしてしまう。
  その後、ヒロキの前にオーバーオールに白塗りのピエロの様なメイクの
  奇妙な女の子が現れる。その女の子(富田靖子)は「さびしんぼう」と名乗る。

  またある日ヒロキは、自転車のチェーンが外れて困っていた百合子と出逢う。
  初めて「さびしんぼう」と会話することのできたヒロキであったが・・・。

公開当時は中学生で、劇場では観ていないので、今回初めての劇場での観賞

大林宣彦監督の「尾道三部作」と言われている作品の3作目が「さびしんぼう」

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英語タイトルは「Miss Lonely」。

今回は16mmフィルムでの上映

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映像の荒さやノイズがまた逆に新鮮。

もの悲しく切ないながらも、美しい物語

ショパンの「別れの曲」と尾道の風景がまたよくマッチしている

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1985年のキネマ旬報ベストテンでは第5位に入り、
読者選出日本映画ベスト・テンでは第1位を獲得。

大変高い評価を受けた作品。

黒澤明監督にも高く評価され、
スタッフにも必ず観ろと指示をしたというエピソードも。

「さびしんぼう」の格好をした富田靖子さんの衣装は、
その時にたまたま着ていた自前の服だったとのこと。

コミカルで元気なキャラクター「さびしんぼう」と寂しげな美少女「橘百合子」とを
見事に演じ分けている富田靖子さんの演技力は完璧。

80年代らしい笑いのシーンも多数。

樹木希林さんと小林聡美さんが
親子役でコミカルな演技を見せているのがなかなか

富田靖子さん演じるさびしんぼうと小林聡美さん演じる雨野ユキミの掛け合い。
尾美としのりさん演じる井上ヒロキが背後で大爆笑しているのも笑える。

・・・・・・・・・・

上映後に映画祭恒例のQ&A。

主演の富田靖子さんと、ヒロキの父親・住職役を演じた小林稔侍さんが登壇。
大林監督は体調不良の為、急遽欠席。

富田さん:
 「さびしんぼうの衣装とメイクはすぐに決まった。
  メイクの方が考えていたメイクをして監督に「どうですか?」と
  見て頂いたら一回でOKをもらった。
  衣装は、私がその時衣装合わせで着ていた私服のオーバーオールになった」

 「さびしんぼうという存在は、私が役柄としてああいう形でやったが、
  観て下さった皆さんが色々な形で受け止めて頂けたなら嬉しい」

富田さん:
 「『別れの曲』を弾くシーンは物凄く大変だった。
  最後に主役の尾美さんも弾いているが、『別れの曲』は本当に難しくて、
  二人羽織状態で監督が尾美さんの後ろから手を出して撮影。
  撮影は本当にマジック。尾美さんが弾いてるかの様に。
  監督は弾きながら『用意スタート』とやってらしたと思う」

司会:
 「大林監督の書かれた本に出てたが、黒澤明監督が物凄く好きで、
  スタッフにみんな観ろと言って『夢』ができたと書かれている」
富田さん:
 「今の今まで知らなかった。物凄く光栄。物凄く光栄」

観客:
 「今から34年前公開当時、中学生でこの映画をお金もないけど観に行った。
  それから映画を年間100本位観ていて、今までに何千本と観て来た。
  その中でこれはベストワン映画。
  何年かおきにリバイバル上映されたりしてて、
  大林監督のトークショーはあっても、
  富田さんが登壇される舞台挨拶は巡り合わせがなかったのか、
  34年振りに夢が叶った」

富田靖子さん演じる着物姿の橘百合子が落としたリボン。
これは実はハプニングで、この場面をそのまま使用したとのこと。

滅多に雪の積もらない尾道。
雪のシーンは勿論台本に無かったが、たまたま雪が降った為、
雪の尾道のカットを急遽使用。

大林監督は撮影中声を荒げることは滅多にないが、
一度だけ犬が通りかかったのをスタッフが止めようとして、
それを「ダメだ!」と声を荒げたことがあったというエピソードも。

偶然起こったことをそのまま作品に取り込んでいく
大林監督の芸術家としてのセンスが感じ取れるエピソードの数々・・・。

最後にマスコミ向けのフォトセッション。

そしてその後に観客向けのフォトセッションがあり、終了。

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ちなみに富田靖子さんを直接見たのは、
覚えている限りではちょうど30年振りで今回3回目。

最初は中学生の頃、
この「さびしんぼう」の後、
「なんて素敵にジャパネスク」というドラマの主題歌のキャンペーンが
池袋の噴水広場であって、その時に握手してもらった記憶。

そしてその後、高校生の時、
映画「マイフェニックス」の初日舞台挨拶が確か有楽町マリオンであって、
映画の公開が1989年5月13日だったそうなので、ちょうど30年振り。

みっきぃパパ

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第32回東京国際映画祭

2009年の第22回から毎年観に行っている東京国際映画祭、
今年も参戦

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初めて観に行ってから丁度10年となる今回は、早くも第32回。

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今回の開催期間は、2019年10月28日(月)~11月5日(火)。

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地下鉄日比谷線・六本木駅の改札から六本木ヒルズへの地下通路には、
例年通り、映画のポスターが並ぶ。

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今年鑑賞した作品・・・、

特別招待作品「この世界の(さらにいくつもの)片隅に [特別先行版]」、

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コンペティション「ジャスト 6.5」、

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日本映画スプラッシュ「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」、

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Japan Now 映像の魔術師 大林宣彦「さびしんぼう」、

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ユース TIFFチルドレン「アウェイ」、

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国際交流基金アジアセンター presents
CROSSCUT ASIA ♯06 ファンタスティック! 東南アジア「死を忘れた男」。

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合計6本鑑賞

メイン会場の六本木ヒルズは映画祭ムード。

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そしてTOHOシネマズ六本木ヒルズの入口の今年のデザインはこんな

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みっきぃパパ

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テーマ : 映画賞・映画祭
ジャンル : 映画

フランス映画「アマンダと僕」2回目鑑賞

昨年開催された第31回東京国際映画祭で、
見事東京グランプリを受賞したフランス映画「アマンダと僕」(原題:「アマンダ」)。


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東京国際映画祭で公開された時のタイトルは原題のままで「アマンダ」

そして6月22日(土)より、
シネスイッチ銀座等で「アマンダと僕」の邦題にて劇場公開。

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公開初日、シネスイッチ銀座にて、
10時30分の初日舞台挨拶付き上映回にて鑑賞

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東京国際映画祭の時に鑑賞しているので、今回2度目の鑑賞。

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映画「アマンダと僕」・・・

 原題: AMANDA
 監督: ミカエル・アース
 脚本: ミカエル・アース、モード・アメリーヌ
 撮影: セバスティアン・ビュシュマン
 美術: シャルロット・ドゥ・カドビル
 編集: マリオン・モニエ
 音楽: アントン・サンコー
 キャスト: ヴァンサン・ラコスト(ダヴィッド)、イゾール・ミュルトゥリエ(アマンダ)、
       ステイシー・マーティン(レナ)、オフェリア・コルブ(サンドリーヌ)他
 上映時間: 107分
 製作国: フランス
 製作年: 2018年
 言語: フランス語

ストーリー・・・

 フランス・パリ。
 24歳の青年ダヴィッド。田舎から出てきたレナと恋に落ちる。
 
 そんな平凡な日々を過ごしていたダヴィッドに突然の悲劇が襲う。
 姉のサンドリーヌが無差別テロに巻き込まれ、突然この世を去る。

 サンドリーヌは、7歳の少女アマンダを一人残しこの世を去ってしまう。
 母と2人、穏やかで幸せな日々を過ごしていた7歳の少女アマンダ。
 状況をなかなか把握できないアマンダも徐々に母の死を理解する様になる。
 
 突然の姉の死の悲しみも癒えない中、
 7歳の少女を育てていくことになる24歳の若者ダヴィッド。

 そんな2人は・・・。

脚本、演出、音楽・・・全てにおいて素晴らしいが、
特に主演のヴァンサン・ラコストさんの演技が素晴らしい

ヴァンサン・ラコストさんは、突然のテロで姉を亡くす弟を好演

ナイーブさの中に強さを持つ主人公ダヴィッドの心の変化を繊細に演じている。

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同じく突然母を亡くす7歳の少女アマンダを演じた
イゾール・ミュルトゥリエさんの演技も素晴らしい

演技経験のない子供と聞いて驚き

パリの街を自転車で走っていくダヴィッドとサンドリーヌのカットも印象的
爽やかで気候の良いパリの空気感をスクリーンを通して感じさせてくれる

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これは観るべき作品

みっきぃパパ

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フランス映画「アマンダと僕」、上映前の初日舞台挨拶

昨年開催された第31回東京国際映画祭で、
見事東京グランプリを受賞したフランス映画「アマンダと僕」(原題:「アマンダ」)。


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ついに6月22日(土)よりシネスイッチ銀座や恵比寿ガーデンシネマにて劇場公開

東京国際映画祭で鑑賞して以来ずっと劇場公開を楽しみにしていたので、
待ち切れず5月4日に前売券を購入。

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そして6月16日(日)は朝9時から一番乗りで劇場のチケット売り場に並び、
22日(土)の初日舞台挨拶付き上映回のチケットをゲット

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舞台挨拶開始の約50分前の9時40分、
主演俳優ヴァンサン・ラコストさんとミカエル・アース監督が黒い車で正面に到着

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そしてスタッフに付き添われていそいそと裏口へ・・・。

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そしていよいよ10時30分、上映前の初日舞台挨拶。

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主演のヴァンサン・ラコストさんとミカエル・アース監督が登壇

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司会者から「写真撮影OK。SNSなどで拡散させて宣伝して欲しい」との説明

ヴァンサン・ラコストさん:
 「実は去年の夏バカンスで日本に来ております。
 その時に東京、箱根、京都を訪問しました。
 素晴らしい国だと思います。とても美しい国です。
 その中でもやはり東京という街が一番好きなんです。
 本当に素晴らしい街で、パリはどちらかと言うと質素な街ですけれども、
 それに比べて東京は大きく、そして現代的で、
 とても美しいキレイな街だと思います。
 というのは、パリはそれ程キレイではないということです」

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司会:
 「ヴァンサン・ラコストを起用した理由は?」
ミカエル・アース監督:
 「ヴァンサン・ラコストはフランスでもとても売れている俳優です。
 今回このメロドラマに出演してもらうために、彼の持っている優美さや光、
 この光を伝える人として、そして彼の人間性、
 そういったところに私は惹かれています。
 彼の持っているものをこの映画にもたらしてもらいたかった」

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司会:
 「出演のオファーについて?」
ヴァンサン・ラコストさん:
 「シナリオを読んだ時、とても美しいシナリオだと思いました。
 ミカエル・アース監督の作品はとても好きでした。
 ですからミカエル・アース監督とは私自身仕事をしたいと思っていました。
 『サマーフィーリング』は日本でもこの7月に公開されるはずです。
 私自身これまでコメディ作品が多かったので、
 ちょっとジャンルの違うものに挑戦してみたいというものがありました。
 あとはやはりシナリオ、感情表現の正確さや美しさに惹かれました。
 これ以上はネタバレになってしまいますので、言いませんけれども。
 こういうテーマを繊細に使っているところに惹かれました」

司会:
 「ヴァンサン・ラコストさんの演技は勿論ですけど、
 それと同じくらいアマンダを演じたイゾール・ミュルトゥリエさんの演技も
 凄く絶賛されています。
 今回彼女は演技初経験ということですけれでも、
 彼女をキャスティングした経緯は?」
ミカエル・アース監督:
 「確かに今回映画で演技をするのは初めてでした。
 彼女を選んだんですけど、それまでに多くの子供たちに会いました。
 数百人だと思います。
 中には舞台や映画経験のある子供もいて、
 ただそういう子たちはテキストを読んでいるだけの様な感じがして、
 また中には親の夢をかなえるためだけにそこにいる様な子もいました。
 その後キャスティングディレクタ達がビラを色々な所で撒いて、
 学校の出口だったり体操教室の出口だったり。
 イゾールに関しては体操教室から出て来た所で彼女に紙を渡して、
 彼女がそれを親に見せて、オーディションに来てくれました。
 私が彼女の持っているもので気に入っているものは、
 とても可愛らしい子供らしいみずみずしさを持っているのと同時に、
 彼女には成熟したところもあって、そういうことで彼女を選びました」

司会:
 「ヴァンサン・ラコストさんにお伺いしたい。
 イゾール・ミュルトゥリエさんはいかがった?」
ヴァンサン・ラコストさん:
 「撮影はシンプルに進みました。
 子供と演技をしたことがなかったので、
 彼女がシナリオを理解できるのであろうかとか、
 彼女とどう接すればよいのであろうかとか、
 面白いことを言って笑わせればよいのか、
 それとも彼女を守るような態度の方がよいのか、
 色々なことを考えました。
 最終的にそれが映画にも役に立っています。
 というのは、この映画の前半は、
 私自身彼女に対してとても不器用にいるわけですが、
 それが実際の彼女との関係を反映していました。
 彼女自身意識が高くて、撮影をしている時も
 8歳の女の子とは思えないくらい集中していました。
 そして全てのシチュエーションを自分で理解して演技していました。
 特別だったことは、法律で子供を使う場合には
 一日3時間しか撮影が出来ないと決まっていたので、
 撮影のリズムが違っていたということでしょうか。
 撮影の合間にはお気に入りのぬいぐるみで遊んだりしていましたので、
 一緒にパズルをしたり彼女の面倒をみて楽しく過ごしました」

10時30分から50分まで、20分に及ぶ舞台挨拶。

ラストはフォトセッション

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退場時、気さくに握手に応じてくれたヴァンサン・ラコストさん、好青年

つづく

みっきぃパパ

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第31回東京国際映画祭、特別招待作品、韓国映画「平昌2018冬季オリンピック公式映画:クロッシング・ビヨンド」

第31回東京国際映画祭、4本目に観賞したのは、
特別招待作品、韓国のドキュメンタリー作品。

映画「平昌2018冬季オリンピック公式映画:クロッシング・ビヨンド」。

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会場は有楽町の東京国際フォーラムのホールC。

上映前にトークショー。

登壇者は、
まずは3名のオリンピアン、小野塚彩那選手(スキー・フリースタイル)、
久保英恵選手(女子アイスホッケー)、中村亜実選手(女子アイスホッケー)。

そして後半は、イ・スンジュン監督、河瀨直美監督が参加。

まさかの1時間のトークショー
映画上映前の事前の詳細説明無しのトークショーとしては、
ちょっと長過ぎ

ただ映画は素晴らしいの一言に尽きる

数名のアスリート、
韓国出身でアメリカ育ちの女子アイスホッケー選手、
ガーナのスケルトン選手、
アフガニスタンのアルペンスキー選手、
イギリスのスノーボード選手、
オーストリアの女子スキージャンプ選手
にフォーカスしながらも、
幅広いオリンピックアスリートに光を当てている。

羽生結弦選手には、66年ぶり男子フィギュア連覇、
そして通算1000個目の金メダル獲得に対して。

特定のアスリートに特にフォーカスすることで、
ドキュメンタリー映画としての全体のメリハリが効いて、
作品にのめり込む魅力を与えてくれている。

南北分断の歴史から女子アイスホッケー南北合同チームに至るまで、
政治的な問題も絡めながら、
作品全体の流れとしても魅力的に仕上がっている。

オリンピックの素晴らしさを見事に表現した素晴らしいドキュメンタリー作品

みっきぃパパ

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プロフィール

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Author:みっきぃパパ
家族:みっきぃママ、みっきぃ(長男)、娘(長女)
職業:外資系エンジニア
年齢:アラフォー
キーワード:旅行、ゴルフ、映画、ラーメン、ミスチル、シンディ・ローパー

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