香港映画「メイド・イン・ホンコン/香港製造【4Kレストア・デジタルリマスター版】」

4月8日(日)、YEBISU GARDEN CINEMAにて、
香港映画「メイド・イン・ホンコン/香港製造【4Kレストア・デジタルリマスター版】」を鑑賞

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これは、昨年10~11月に開催された第30回東京国際映画祭の
「ワールド・フォーカス(ディスカバー亜州電影)」部門で上映された香港映画
で、
元々は1997年に制作された作品だが、
20年振りにデジタル・リマスター版として再度公開されたもの。

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そして今年の3月10日から、
ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA等、
全国のミニシアター系の映画館で順次公開されている。

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昨年の東京国際映画祭で鑑賞した際、また是非観たいと思っていたが、
このたび約半年振りに鑑賞することができた♪

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1997年の制作時は、主演のサム・リーはまだ演技経験の無い無名の俳優で、
フルーツ・チャン監督はまだ新人。
僅か8万ドルの制作費と僅か5人のスタッフによる、低予算映画だったが、
大ヒットを記録し、世界中の映画祭でも高い評価を受け、
数多くの賞を受賞した作品である。

香港映画「メイド・イン・ホンコン」・・・

 原題: 香港製造、MADE IN HONG KONG [Digitally Remastered Version]
 監督、脚本: フルーツ・チャン
 製作総指揮: アンディ・ラウ
 製作: ドリス・ヤン
 撮影監督: オー・シンプイ
 撮影監督、音楽: ラム・ワーチュン
 美術: マー・カークワン
 録音: ヤン・チーチョン
 衣装: ティン・ムック
 キャスト: サム・リー(チャウ)、ネイキー・イム(ペン)、ウェンバース・リー(ロン)、
       ドリス・チョウ、キャロル・ラム、エイミー・タム(サン)
 上映時間: 108分
 製作国: 香港
 製作年: 1997年
 言語: 広東語

 ストーリー・・・
  
  1997年、中国への返還前で揺れる香港。
  
  父親が愛人の元へ家出をした後、パート勤めの母(ドリス・チョウ)と二人、
  香港の下町で貧しく暮らしているチャウ(サム・リー)。
  知的障害者のロン(ウェンバース・リー)の兄貴分として彼を助けながら、
  ウィンの下で借金取り立ての手伝いをして生活している。
  
  そんなある日、チャウは取り立て先の娘ペン(ネイキー・イム)と出逢い、
  親しくなる。
  
  ロンは、女子学生サン(エイミー・タム)の飛び降り自殺の現場に偶然居合わせ、
  血に染まったサンの2通の遺書を拾う。
  1通はサンが付き合っていた体育教師宛て、もう1通はサンの両親宛て。
  遺書を持ってサンの両親の自宅を訪れたチャウ、ペン、ロンだったが、
  その時にペンが腎臓病を患っていることを知る。
  
  それからチャウのペンへの気持ちは愛情へと変わっていく・・・。

今回2度目の観賞だったが、何度観ても印象深いシーンもあれば、
2回目だからこそ、印象が深まったシーンもあり、
改めて、完成度の高い、深みのある作品であると感じた。

特に、静と動を同時に感じるテレビを落下させるシーン、
どこかジャッキー・チェンの映画の様なケーブルカーの軌道上を駆け降りるシーン、
若者たちの想いが凝縮された3連となった遺書のシーン・・・。

目に焼き付き、忘れられない・・・。

そして、度々登場する低空を飛ぶ飛行機を見上げるカット。

この作品は、香港・九龍地区に存在した啓徳(カイタック)空港が
1998年に閉港する前に撮影されたので、
それまで香港独特の風景だった低空の飛行機のカットが何度も使用されている。

そして、さりげないカットで印象に残ったのは、
ペンの部屋の壁に貼られた映画「マイ・プライベート・アイダホ」のポスター。

「マイ・プライベート・アイダホ」も好きな映画だが、
1991年のアメリカ映画のポスターが
さりげなく1997年の香港映画に使われているのが印象的。

飛行機のカットとともに時代を感じさせる・・・。

何度観ても絶賛すべきは主演のサム・リーの突出した存在感。

サム・リーが演じたのは、ギラギラとしたチンピラだが、
繊細さと優しさ、正義感、そしてまだ子供とも言える純粋さも持ち合わせている。

脚本の巧みさも素晴らしいが、
その複雑な若者の心情を見事に演じ切っているのが、
当時まだ演技経験ゼロだったというサム・リー。

魅力、才能、存在感が際立っている

お勧めの作品。

みっきぃパパ

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第30回東京国際映画祭、東京グランプリ受賞作品上映、トルコ映画「グレイン」

第30回東京国際映画祭、
今年の東京グランプリは、トルコ映画「グレイン」。

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11月3日(金・祝)20:10~
東京グランプリ受賞作品上映として、
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン9にて鑑賞。

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上映前にセミフ・カプランオール監督が登壇して、舞台挨拶。

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監督:
「今回の作品、製作に5年を要した。
 この間、世界はどの様な状況だったかと言うと、
 気候変動の問題、飢餓の問題、戦争、テロの問題、
 また移民の問題も発生している。
 こういったことを今私たちは実体験として体験しながら生きている。
 つまり私たちは今日たいへん恐ろしい惨状なる世界で生きているということになる。
 その問題そのものは自分自身から起こったものではないというのは自明である。
 これは人間がやった結果であり、つまり人間が私たち自身を実は破壊している、
 そしてだからこそ世界を破壊しているということになる。
 私は精神というものを理解するためこの作品を製作した。
 その精神がいかに傷ついているかということ、
 そしていかに苦しんでいるのかということ、これを理解しようとこの映画を製作した。
 そして私は自然とか人間といったものに希望を持っていて、失くしたわけではない。
 希望を持ってこの映画を製作した」

司会:
「この作品はほとんどCGを使用せずに近未来の世界を描いているが、
 更にモノクロの映像が美しかったが、モノクロで描こうと思った理由は?」

監督:
「CGについては1~2箇所位でしか使っていない。
 例えば死にかけた赤ん坊を蘇生させるところなど。
 モノクロにした理由についてであるが・・・、
 物語の前半、死の大地に行くまでの所はアメリカ・ミシガン州のデトロイトで撮影。
 それは市街地、村々も含めて。
 その他にドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の
 7つの都市でロケーションを発掘して撮影。
 そして死の大地を過ぎて、そこから先は全て撮影地はトルコ。
 主に中央アナトリアのカッパドキアを中心にして撮影。
 その理由は、地理的な条件の違い、建築物の形態の違い、また色の違いなど、
 それらを全て一つに結合させて、一つのものにする為には、別々のものなので、
 そして地球世界に関するその雰囲気を作り出す為には、
 白黒にするのが多分正しいであろうと、
 ロケ地の問題で、全ての所を一つに繋げて行って、
 繋げた跡が残らない様にする為にということだった。
 これで自分の考えが正しかったんだと思った。
 また、感情面についても反映されている。
 今回の作品の中で二面性ということが出て来る。
 つまり死と死の大地と町がある、
 また二人の主人公についても言えること。
 この二人はもしかすると別離状態にある人々なのかもしれない、
 またはもしかすると二人とも同じ様な存在なのかもしれない。
 モノクロにすればそのコントラストが上手く出せる、
 そういった性質を持たせることが出来るのではないかということで着想した」

監督の映画についての興味深い話を聞いた後、フォトセッションを経て、
映画本編上映開始。

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全編モノクロ作品。

荒廃し食糧不足の危機に見舞われている近未来を描いたSF作品。

映画「グレイン」・・・

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 原題: Buğday、Grain
 監督、脚本、編集、プロデューサ: セミフ・カプランオール
 脚本: レイラ・イペッキチ
 撮影監督: ジャイルズ・ナットジェンズ
 編集: オスマン・バイラクタルオウル
 編集: アイハン・エルギュルセル
 音楽: ムスタファ・ビベル
 音響: ヨルグ・キードロウスキー
 衣装、プロダクション・デザイナ: ナズ・エルアイダ
 エグゼクティブ・プロデューサ: ヨハネス・レキシン
 プロデューサ: ナディル・オペルリ
 キャスト: ジャン=マルク・バール、エルミン・ブラヴォ、グリゴリー・ドブリギン、
       クリスティナ・フルトゥル
 上映時間: 127分
 製作国: トルコ、ドイツ、フランス、スウェーデン、カタール
 製作年: 2017年
 言語: 英語
 
 ストーリー・・・
  食料不足の危機に見舞われている近未来の都市。
  その都市は移民の侵入を防ぐために建設された磁気壁に囲まれている。

  種子遺伝学者エロールは、その都市に暮らし、
  ある企業で種子遺伝学の研究を続けている。

  しかし、農地の作物が遺伝子不全を引き起こす。
  遺伝子改良の論文を残し失踪した元同僚アクマンに会い、
  人類を救う特殊な麦の粒を探すため、
  エロールは危険を冒し都市を脱出し、旅に出る。

環境汚染、食糧難、難民問題など、
現代社会が抱える問題、或いは今後問題化しそうな様々なテーマを扱っている。

独特な世界観で、抽象的な描写が全編に渡り、
「2001年宇宙の旅」を彷彿させる。

ほぼ笑顔というものが出て来ないため、重い空気感の強い作品。

唯一、都会の高架鉄道のシーンに映る、
車内の広告にモデルの女性の笑顔が出て来るのだが、
なんとなくこのカットだけが、作品全体を通して、
浮いてる感じがして違和感有り。

抽象的な描写が多いので、意味がとらえられない部分が多いが、
それは観客に「考える」ということを与えてくれているということ。

一回観ただけでは理解が難しい作品。

今後劇場公開されるかは分からないが、
もし公開されたらもう一度観てみたいと思う。

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みっきぃパパ

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第30回東京国際映画祭・ユース(TIFFティーンズ)、ドイツ映画「マウンテン・ミラクル」

第30回東京国際映画祭、3本目に鑑賞したのは、
「ユース(TIFFティーンズ)」部門に出品のドイツ映画「マウンテン・ミラクル」。

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11月3日(金・祝)16:50~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン9にて。

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「TIFFティーンズ」とは、海外の映画祭で評価された作品で、
中高生の若者世代が主人公となった作品を上映する部門。

ドイツ映画「マウンテン・ミラクル」・・・

 原題: Amelie rennt、Mountain Miracle
 監督、音楽: トビアス・ウィーマン
 脚本: ナーチャ・ブルンクホルスト
 撮影監督: マルティン・シュレヒト
 編集: アンドレアス・ラトケ
 音楽: マルクス・ペルナー
 サウンド・デザイナ: フロリアン・ホルツナー
 キャスト: ミア・カサロ、ザムエル・ジラルディ、ズザンネ・ボルマン、
       デニス・モシット、ヤスミン・タバタバイ他
 上映時間: 97分
 製作国: ドイツ、イタリア
 製作年: 2017年
 言語: ドイツ語
 
 ストーリー・・・
  大都会ベルリンに暮らす喘息を患っている13歳の少女アメリ。
  喘息の治療の為、アルプス山間部の療養施設へ両親に連れて行かれる。
  預けられた施設にも他の子にも馴染まないアメリ。
  そしてついに施設を脱出し、地元の少年と山頂を目指す冒険に出る。

大都会ベルリンのシーンから美しいアルプスのシーンへ。
音楽や映像が素晴らしい。

主人公の少女アメリは、
病気だけでなく、両親の離婚など心に大きなものを抱えているが、
冒険を通した少女の心の成長を描いている。

コミカルな演出、シリアスな演出をバランスよく散りばめながら、
美しい山々を背景に物語は進行していく。

全般に爽やかな若者向けの作品という印象。

出来の良い作品で、日本での劇場公開も期待したい。

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みっきぃパパ

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第30回東京国際映画祭・ワールド・フォーカス、香港映画「メイド・イン・ホンコン【デジタル・リマスター版】」

第30回東京国際映画祭、2本目に鑑賞したのは、
「ワールド・フォーカス(ディスカバー亜州電影)」に出品の
「メイド・イン・ホンコン【デジタル・リマスター版】」。

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20年前の香港の名作をデジタル・リマスター版で上映。

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11月3日(金・祝)13:10~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2にて。

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8万ドルの低予算、僅か5名の少人数のスタッフで製作された
インディーズ映画だったが、当時大ヒットを記録し、
更に香港金像奨グランプリを始め世界中の映画賞を受賞した。

日本では、1999年に銀座テアトル西友(2013年閉館)で公開。

香港映画「メイド・イン・ホンコン」・・・

 原題: 香港製造、MADE IN HONG KONG [Digitally Remastered Version]
 監督、脚本: フルーツ・チャン
 エグゼクティブ・プロデューサ: アンディ・ラウ
 製作: ドリス・ヤン
 撮影監督: オー・シンプイ
 撮影監督、音楽: ラム・ワーチュン
 美術: マー・カークワン
 録音: ヤン・チーチョン
 衣装: ティン・ムック
 キャスト: サム・リー、ネイキー・イム、ウェンバース・リー、ドリス・チョウ、
       キャロル・ラム、エミィ・タン
 上映時間: 108分
 製作国: 香港
 製作年: 1997年
 言語: 広東語

 ストーリー・・・
  1997年香港。
  父親が家を出て行った後、
  母(ドリス・チョウ)と二人、香港の下町で暮らしているチャウ(サム・リー)。
  中学卒業後は、知的障害者のロン(ウェンバース・リー)を弟分として、
  借金取り立ての手伝いをしながら生活している。
  ある日、チャウは取り立て先の娘ペン(ネイキー・イム)と出逢い、親しくなる。
  そして・・・。

躍動感ある描写で、
社会の底辺で生きる若者たちの心情を見事に表現している。

主演俳優サム・リーのギラギラ感が、素晴らしい脚本で強調され、
強烈な存在感として頭の中に残る。

サム・リーはこの作品で主演デビューを果たしたが、
素晴らしい演技力と存在感、絶賛モノ

そして、大胆かつ繊細な演出が素晴らしい

個性的で印象的なカットも数々見られ、飽きることもない

ストーリーにも心打たれる。

これは観るべき作品。

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みっきぃパパ

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第30回東京国際映画祭・ワールド・フォーカス、ベルギー=フランス=レバノン合作映画「シリアにて」

第30回東京国際映画祭、最初に観賞したのは、
映画祭最終日の11月3日、「ワールド・フォーカス」部門に出品の
ベルギー=フランス=レバノン合作映画「シリアにて」。

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11月3日(金・祝)10:20~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2にて。

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「ワールド・フォーカス(World Focus)」部門とは、
海外の映画祭での受賞作品や話題作などで、
日本未公開の作品を取りあげたもの。

「シリアにて」は、
ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で観客賞を受賞した作品。

 原題: Insyriated
 監督・脚本: フィリップ・ヴァン・レウ
 撮影監督: ヴィルジニー・スルデー
 編集: グラディス・ジュジュ
 音楽: ジャン=リュック・ファシャン
 サウンド・デザイン: ポール・ヘイマンス、オリヴィエ・モルティール、
             アレック・ゴッス
 キャスト: ヒヤム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード、ジョリエット・ナウィス、
       モーセン・アッバス、モスタファ・アル・カール、アリッサル・カガデュ、
       ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク
 上映時間: 86分
 製作国: ベルギー、フランス、レバノン
 製作年: 2017年
 言語: アラビア語
 
 ストーリー・・・
  内戦下のシリア。3児の母、オーム。
  スナイパーに狙われ一歩も外に出られず、強盗の脅威にさらされながら、
  マンションの一室で息を潜めて暮らしている。
  隣人にも部屋を貸し、共同で生活している。
  ある朝、オームに部屋を借りている若夫婦は、その夜ここを出て、
  ベイルートへ脱出するつもりでいた。
  しかし・・。

今年も東京国際映画祭で素晴らしい作品に出会えました

内戦が続くシリアのマンションの一室、
閉塞した空間で繰り広げられる物語。

スナイパーの銃撃や強盗を恐れ、息を潜めて暮らしている人々の人間模様。

この作品、最初から最後まで緊迫感が漂う。

巧みなカット割りと音響効果が更なる緊張感を誘う。

激しい戦闘シーンなどは出て来ないが、
それが返って戦時下における緊張感を増大させている。

僅か一日の物語、そしてマンションの一室という閉塞した空間・・・。
限られた時間と空間の中で絶望と安堵とが行き交う。

脚本、演出、音響、映像、役者の演技・・・
何を取っても素晴らしい

ラストの横顔のカット、何を意味するのか・・・。

「シリアにて」、日本での劇場公開を期待したい。

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みっきぃパパ

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第30回東京国際映画祭

今年も行って来ました東京国際映画祭。

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1985年から始まった東京国際映画祭も、今年で30回目。

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1991年までは隔年開催で、1991年以降は毎年開催。

みっきぃパパは2009年の第22回以降、
毎年必ず観に行っております♪

東京メトロ・六本木駅から六本木ヒルズへ向かう地下通路は、
毎年その年の映画祭で上映される作品のポスターが並んでいるが、
今年は30回記念ということで、第1回からの30回を振り返るギャラリー♪

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第1回(1985年)、渋谷109のチャップリン。

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第1回(1985年)のグランプリは、相米慎二監督の「台風クラブ」。

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第3回(1989年)のクロージング作品は、「いまを生きる」。

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第10回(1997年)では、
「タイタニック」がオープニング作品としてワールドプレミア上映。
ジェームズ・キャメロン監督とレオナルド・ディカプリオが来日。

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第23回(2010年)で特別招待作品として上映された「しあわせの雨傘」。
主演のカトリーヌ・ドヌーヴが来日。


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第27回(2014年)では、コンペティション部門に出品された「紙の月」が、
観客賞、そして最優秀女優賞(宮沢りえ)のダブル受賞。


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今年は、イヴァンカ・トランプ大統領補佐官来日中ということで、特別警戒中。

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メイン会場、六本木ヒルズは映画祭モード。

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毎年楽しみなTOHOシネマズ六本木ヒルズの入口のデザイン、
今年はこんな感じ。

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ラックには、無料配布の映画祭ガイドがぎっしり。

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今年も東京国際映画祭、楽しみ♪

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みっきぃパパ

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ドキュメンタリー映画「将軍様、あなたのために映画を撮ります」

ドキュメンタリー映画「将軍様、あなたのために映画を撮ります」、
川越スカラ座にて鑑賞

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この作品は、1978年に、
韓国の国民的女優・崔銀姫(チェ・ウニ)と映画監督・申相玉(シン・サンオク)が
北朝鮮に拉致された事件を追ったドキュメンタリー映画である。

1978年、韓国の国民的女優・チェ・ウニが、渡航先の香港で失踪する。
宿泊先のホテルに荷物を残したまま・・・。
その後、チェ・ウニの行方を捜していた元夫で映画監督のシン・サンオクも失踪。

チェ・ウニとシン・サンオクの2人は、
映画好きな金正日の指示により北朝鮮に拉致されていた。
そして、お互いに北朝鮮国内にいることを知らずに5年の時を過ごす。

北朝鮮からの脱出を試みて失敗していたシン・サンオクは、
収容所で劣悪な環境下で過ごしていた。

そして金正日の仲介で再会を果たした2人だったが、
金正日の指示により映画製作を命じられる。
2人は3年間で17本もの映画を撮影する。

映画「帰らざる密使」は、チェコ国際映画祭で特別監督賞を受賞。

映画マニアの金正日は、
韓国など外国映画に遠く及ばない北朝鮮映画のレベルを憂い、
レベルの高い国産映画を製作する為に2人の拉致を命じたのであった。

1986年3月13日、オーストリア・ウィーンのアメリカ大使館へ駆け込み、
アメリカへの亡命に成功した2人。
韓国では、「拉致された」とされたチェ・ウニに対し、
「北朝鮮に亡命した共産主義者」と信じられていたシン・サンオクへの見方は、
厳しかったそうである。

映画「将軍様、あなたのために映画を撮ります」・・・

 監督: ロス・アダム、ロバート・カンナン
 出演: チェ・ウニ、シン・サンオク、金正日、元CIA職員 他
 原題: The Lovers and the Despot
 製作国: イギリス
 言語: 韓国語、日本語、英語
 上映時間: 97分

チェ・ウニ、シン・サンオクの肉親や、元CIA職員、拉致事件の関係者等の
インタビューの映像などを通じ、事件の背景や結末が良く解る作品となっている。

最近何かと話題になっている北朝鮮であるが、
日本で暮らす我々にとっては、信じられない実話に驚かされる。

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みっきぃパパ

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映画「ディストラクション・ベイビーズ」

昨年5月に公開された映画「ディストラクション・ベイビーズ」、
本日川越スカラ座にて鑑賞

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映画の冒頭から終わりまで、激しい暴力描写が延々と続き、
リラックスして鑑賞できる作品ではないが、
柳楽優弥演じる主人公の芦原泰良などの人物描写と脚本が素晴らしく、
緊張感を増長させるカメラワークとカット割りなど、
作品全体としての完成度は非常に高い

普通の人間とはもはや言えない、狂人ともいうべき主人公を、
殆ど台詞無しで、喧嘩の演技と観客をもゾッとさせる表情で、
クールに演じ切った柳楽優弥の演技力は絶賛モノ

他にも、菅田将暉、でんでん、三浦誠己、池松壮亮など、
実力派達が名を連ね、狂気の世界観を盛り上げている。

第90回(2016年)キネマ旬報ベストテンでは、日本映画第4位に選出され、
個人賞では見事3冠達成

第90回(2016年)キネマ旬報ベストテン・日本映画第4位
第90回(2016年)キネマ旬報・主演男優賞(柳楽優弥)
第90回(2016年)キネマ旬報・新人男優賞(村上虹郎)
第90回(2016年)キネマ旬報・新人女優賞(小松菜奈)

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映画「ディストラクション・ベイビーズ」・・・

 監督: 真利子哲也
 脚本: 真利子哲也、喜安浩平
 撮影: 佐々木靖之
 音楽: 向井秀徳
 出演: 柳楽優弥(芦原泰良)、菅田将暉(北原裕也)、小松菜奈(那奈)、
     村上虹郎(芦原将太)、池松壮亮(三浦慎吾)、三浦誠己(河野淳平)、
     でんでん(近藤和雄)、北村匠海(健児)他
 製作国: 日本
 製作年: 2016年
 上映時間: 108分

 ストーリー・・・
  愛媛県松山市。
  弟の将太(村上虹郎)の元から姿を消した芦原泰良(柳楽優弥)。
  泰良は、繁華街で次々と自分より強そうな通行人に突然喧嘩を仕掛け、
  大怪我を負わせ、自らも大怪我を負うことを繰り返している。

  友人が泰良に怪我を負わされた北原裕也(菅田将暉)は、
  泰良に魅かれ、行動を共にするようになる。

  繁華街で通行人を次々と襲う泰良と裕也。
  強そうな相手に喧嘩を仕掛ける泰良に対し、
  女性や年寄りなど自分より弱そうな相手のみに暴力を加える裕也。

  無差別に大勢の通行人に重軽傷を負わせた泰良と裕也は、
  テレビ等で大きく取り上げられ、警察から追われる身となる。

  2人は繁華街でドライバーを襲い、車を強奪。
  たまたま車内に居合わせたキャバ嬢・那奈(小松菜奈)を拉致し、
  車を走らせ、松山市郊外で更に無差別な暴力を繰り返す。

  そして・・・。

暴力描写が非常に生々しく、頻度が高く、またそれが全編に渡ることで、
万人受けとは言えない為、オススメ作品とは言えないが、
作品としての完成度は非常に高いので、興味のある人には一見の価値有。

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みっきぃパパ

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映画「この世界の片隅に」

片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」、シネコンで鑑賞

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映画「この世界の片隅に」は、
2016年10月28日、第29回東京国際映画祭で、
特別招待作品としてワールド・プレミアで上映。

そして2016年11月12日より劇場公開。

キネマ旬報・2016年日本映画ベスト・テンで、見事第1位を獲得し、
非常に高い評価を受けた作品である。

戦前(昭和8年)~戦中~戦後にかけての広島県広島市、
そして呉市を舞台にしたアニメーション映画で、
柔らかでとても美しい絵が非常に印象的な作品である。

当時の呉市街や広島市街を忠実に再現した街並みの絵も素晴らしい。
「相生橋」と「広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)」、「広島城」、
「中島本町(現・平和記念公園)」と「大正屋呉服店(現・レストハウス)」・・・。

また、昭和19年4月17日、
戦艦大和が呉港に入港した日の天候なども調べ上げられ、
その日が映画の中で再現され描かれている。

昭和8年から始まる呉市、広島市を舞台にした作品であるため、
歴史を知っている我々観客は、物語が進むにつれ、
登場人物達に起こるであろう悲劇を想像しながら観ることになるが、
柔らかい絵、主人公「すず」ののんびりした性格と話し方、
そして「戦争」そのものよりも日常生活を前面に出した演出とで、
主人公「すず」をはじめとする登場人物達の生き様に心を奪われる。

つまり、舞台は戦争前後の呉市と広島市ではあるが、戦争映画ではない。

音楽も素晴らしい作品。
特にオープニングテーマ「悲しくてやりきれない」は、
鑑賞後もいつまでも耳に残る。

映画「この世界の片隅に」・・・

 監督: 片渕須直
 脚本: 片渕須直
 原作: こうの史代
 音楽: コトリンゴ
 キャスト: のん(北條すず)、細谷佳正(北條周作)、稲葉菜月(黒村晴美)、
      尾身美詞(黒村径子)、小野大輔(水原哲)、潘めぐみ(浦野すみ)、
      岩井七世(白木リン)他
 製作国: 日本
 製作年: 2016年
 上映時間: 126分

 ストーリー・・・
  戦前の広島市江波にある海苔梳きの家で生まれ育った少女すず。
  恐い兄と美人の妹・すみに挟まれたすずは、
  優しくてのんびりした性格で、絵がとても上手な少女だった。
  
  昭和19年2月、18歳になったすずは、突然の縁談の話により、
  軍港の街・呉市の青年、北條周作の元に嫁ぐ。
  
  寡黙だが優しい周作、実家に出入りする厳しい義姉・径子、
  すずになつく径子の娘・晴美、優しい周作の両親・・・。
  
  食料の配給が減って行く中、
  なんとか一家の食事を工夫していくすず。
  
  昭和20年3月、米軍の呉市への空襲は激しさを増すようになっていた。
  そして、6月22日の空襲では・・・。
  
  更に、8月6日、すずの故郷、広島市に新型爆弾が投下される・・・。

何から何まで非常に素晴らしく、何度でも繰り返し観たくなる作品。

2015年に訪れた広島市と呉市。
この作品を観て、また訪れたくなった・・・そんな作品である。

みっきぃパパ

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第29回東京国際映画祭、東京グランプリ受賞作品上映、ドイツ映画「ブルーム・オヴ・イエスタディ」

11月3日に閉幕した第29回東京国際映画祭。

見事、東京グランプリを受賞したのは、
ドイツ=オーストリア映画「ブルーム・オヴ・イエスタディ」。

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EXシアター六本木にて開催されたクロージングセレモニー終了後、
休憩をはさみ、16時20分より、
東京グランプリ受賞作品「ブルーム・オヴ・イエスタディ」の上映開始。

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ドイツ=オーストリア映画「ブルーム・オヴ・イエスタディ(The Bloom of Yesterday)」

 原題: Die Blumen von Gestern
 監督: クリス・クラウス
 プロデューサー: ダニ・クラウス、カトリン・レンメ
 撮影監督: ソニア・ロム
 編集: ブリギッタ・タウフナー
 音響: アンドレ・ツァッハー
 音楽: アネッテ・フォックス
 出演: ラース・アイディンガー、アデル・エネル、ヤン=ヨーゼフ・リーファース、
     ハンナ・ヘルツシュプルング他
 上映時間: 125分
 製作国: ドイツ、オーストリア
 製作年:2016年
 言語: ドイツ語
 
 ストーリー・・・
 
  ホロコーストの研究をしている血の気の多い男。
  この男の祖父はホロコーストに関わっていたこともあり、
  自分の家系、職業、家庭環境等々に劣等感を抱いている。
  ホロコーストに関するイベントを企画していたが、
  いろいろな問題により、担当を外されてしまう。
  
  そこに現れたまた変わったフランス人女性。
  彼女の祖母はホロコーストの被害者であった。
  
  男は彼女とともにイベントの準備を進めて行くが、
  その内に彼女との意外な接点に行きつく・・・。

ナチス・ドイツによるホロコーストという重いテーマに、
コミカルな演出やラブストーリーを重ねるという部分は興味深かったが、
そうする必要性については一度観ただけでは理解に至らず。

作品全般のイメージとしては、
挿入歌が美しく、心地良くて、印象深かった。

犬を走行中の車から投げ捨てるシーンあり。
かなりヒヤッとしたが、結局犬は無事で、
頭に血の滲んだ包帯を巻いて、笑いを誘う様な演出・・・
これはとても不快で、決して笑えない演出。

最後のエンドロールで、
「本作品では動物に危害を与える撮影はしていません」
の様なコメントが出てきたが、
ここで客席からまた笑いが起きたこと、それがまた不快。

この作品の本質を理解する為、
日本で劇場公開されたらもう一度観る手もあるが・・・

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みっきぃパパ

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