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ブルガリア映画「ソフィアの夜明け」

11月最後の日曜日、
渋谷のシアターイメージフォーラムにて公開中のブルガリア映画「ソフィアの夜明け」を鑑賞

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原題は「イースタン・プレイ」。

監督:カメン・カレフさん
出演:フリスト・フリストフさん、オヴァネス・ドゥロシャンさん、サーデット・ウシュル・アクソイさん

シアターイメージフォーラムで映画を鑑賞するのは初めて。

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紀伊国屋本店で購入した前売券を整理券に変える。

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11:15の回、整理番号7番。観客は15人程度。

この映画館、床のスロープがややキツメな為、
前の人の頭とスクリーンがかぶることなく、非常に観やすい♪

映画「ソフィアの夜明け」は中欧の旧共産圏の国・ブルガリアの映画であるが、
ブルガリアの映画が観られるのは非常に珍しい。

ブルガリアでは年間の映画製作数がわずか7、8本である。

そんな希少なブルガリア映画「ソフィアの夜明け」は、
2009年の第22回東京国際映画祭コンペティションにて、
見事東京サクラグランプリを受賞している。

さらに、主演のフリスト・フリストフさんが最優秀男優賞に、
カメン・カレフ監督が最優秀監督賞にそれぞれ選ばれている。

第22回東京国際映画祭で3冠に輝いた「ソフィアの夜明け」、
あれから1年をかけ、やっと日本で劇場公開となった。

この映画は、主人公のイツォを演じたフリスト・フリストフさん自身をモデルにしているが、
フリスト・フリストフさんはこの映画の撮影終了間際に事故で急死している。

非常に魅力ある人生を歩み、
そして才能溢れる俳優としてデビューを飾ったこの「ソフィアの夜明け」が
最初で最後の出演作となってしまったことが残念でならない。

もし生きていれば、昨年秋、六本木ヒルズに現れ、
拍手喝采を浴びていたはずである。
最優秀男優賞は死後の受賞ということになる。

映画の終りに
「フリスト・フリストフに捧ぐ。1969-2008」
というメッセージが出る。

みっきぃパパは1999年秋、ソフィアを訪れたことがある。
ギリシャ、マケドニア、ブルガリアを巡る一人旅であった。
マケドニアの首都スコピエから夜行バスでブルガリアの首都ソフィアへと移動したが、
ソフィア到着が予定よりも非常に早くなり、
真夜中に場所も分らない場所でバスを降ろされてしまい、
一人で夜中のソフィアの街をさまよった経験がある。

「ソフィアの夜明け」には、ソフィアの街の夜のシーンが多く登場する。
静かで地味で、少々恐怖感を覚えるあの夜の街の雰囲気が、一気に蘇った。

芸術家イツォの日常、恋愛、夢を描いたストーリーを通し、
鬱の中にいながらも内に秘めたイツォのパワーを感じ取ることができる。

ストーリー・・・

 ブルガリアの首都ソフィア。
 厳格な父親と父親の恋人とアパートに暮らす青年ゲオルギ(オヴァネス・ドゥロシャンさん)は、
 突然頭をスキンヘッドにして帰ってくる。
 ネオ・ナチのグループに入る為の行動であるが、
 ゲオルギはいつも何かに不満を募らせている若者である。

 一方、木工所で働くイツォ(フリスト・フリストフさん)は美術を専攻していた芸術家である。
 そしてイツォは薬物中毒の治療の為、病院に通い続けている。
 イツォもまた、満たされぬ何かを心の中に秘めている。

 ある日、ゲオルギが入ったネオ・ナチのグループが、トルコ人の一家を夜の街で襲う。
 彼らが襲われた理由はただ「トルコ人だから」というもの。

 襲われたトルコ人一家は夫婦と娘の3人で、
 イスタンブールからドイツのベルリンへ行く途中、ソフィアで一泊していたのであった。

 トルコ人一家の父親は重傷を負う。
 暴行の止めに入ったのがイツォであった。
 重傷を負ったもののトルコ人は一命を取り留める。

 事件現場で当事者として偶然出くわすゲオルギとイツォ。
 実はゲオルギはイツォの弟で、久し振りの再開であった。
 そこでイツォはゲオルギがネオ・ナチのグループに入ったことを知る。

 イツォは入院したトルコ人の見舞いに訪れる。
 そしてトルコ人一家の娘ウシュル(サーデット・ウシュル・アクソイさん)と親しくなる。
 ウシュルはイツォに「世界は病んでいる」と話す。

 トルコ人を救ったイツォだったが、
 ウシュルの両親は、ブルガリア人であるイツォとの交際に反対する。

 ある朝、イツォが街を歩いていると、
 ある見知らぬ老人がイツォに荷物を自宅まで運ぶのを手伝ってほしいと頼む。
 老人の自宅の椅子に座ったイツォは安堵の中、そのまま眠りについてしまう。

 トルコ人一家はイスタンブールへ引き返すことになった。
 ウシュルら一家がトルコへ帰国する2日前の夜、
 イツォとウシュルは翌日最後に会うことを約束する。
 しかし・・・。

イツォの心の鬱、ゲオルギの心の鬱、ウシュルのセリフ、
全てに共通点を見出すことができる。
「世界は病んでいる」・・・印象的なセリフである。

イツォが老人の家で椅子に座ったまま眠ってしまうシーンは印象的である。
目を覚ましたイツォの前に座る赤ん坊、そして立ち上がるイツォ。
鬱から安堵へ、そして鬱へ。
観ている側も、イツォの心情の変化を読み取りながら安堵と鬱を繰り返す様である。
観客を引き込む描写が素晴らしい。

また、ラストシーンも印象的である。

非常に奥が深い脚本と人物描写、そして芸術的なカメラワークとカット。
素晴しい作品

お勧め作品

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