2011-10-25(Tue)
映画「東京オアシス」初日舞台挨拶
10月22日(土)に全国の劇場で公開になった日本映画
「東京オアシス」。

チネチッタ川崎にて、公開初日の14:25、初日舞台挨拶付き上映回にて鑑賞。
映画
「東京オアシス」は、「人」と「場所」の関係をテーマにした癒し系ムービープロジェクト第5弾。
第1弾:
「かもめ食堂」(舞台:フィンランド・ヘルシンキ)
第2弾:
「めがね」(舞台:鹿児島県与論島)
第3弾:
「プール」(舞台:タイ・チェンマイ)
第4弾:
「マザーウォーター」(舞台:京都)
第5弾:
「東京オアシス」(舞台:東京)

主演は5作品とも全て小林聡美さん。
小林聡美さんは最も好きな女優さんである。
目立ち過ぎない存在感、強い個性、確かな演技力、そしてユニークさが魅力。
この5作品は小林聡美さんの為に撮られたとも言うべき作品で、
小林さん以外の役者が主演では、絶対に成立しないと思う。
それだけ力のある役者さんであると言える。
小林聡美さんが主演だからこそ毎回公開を楽しみにしているというのが、本音である。
監督は、
「かもめ食堂」と
「めがね」が荻上直子さん。
「かもめ食堂」は2006年度キネマ旬報ベストテン・日本映画第9位、
「めがね」はベルリン国際映画祭パノラマ部門・マンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞するなど、
それぞれ高い評価を受けている。
荻上直子監督作品といえば、もたいまさこさん主演の
「トイレット」もたいへん印象的だった。

「プール」は大森美香さん、
「マザーウォーター」は松本佳奈さんがそれぞれ監督を担当。
そして、
「東京オアシス」は・・・、
監督:松本佳奈さん、中村佳代さん
脚本:白木朋子さん、松本佳奈さん、中村佳代さん
出演:小林聡美さん、原田知世さん、加瀬亮さん、黒木華さん、もたいまさこさん、光石研さん、市川実日子さん他
映画の冒頭、夜の東京の街を車が走って行くシーン。
行き先も分からないままドライバー目線のカメラアングルが長く続く。
杉並や新宿の見慣れたよくある風景。
しかし、見慣れた筈の風景が何故かドキドキ感を与えるのは、
絶妙に長いこのドライブシーンが、決して単純なシーンでないことを物語っている。
ナガノ(加瀬亮さん)がトウコ(小林聡美さん)を助手席に乗せて運転するシーン。
加瀬さんの運転しながらの演技がさまになっている。
加瀬亮さんは、今までの出演作品の中でも車を運転するシーンを何度も演じている。
「海炭市叙景」、
「おとうと」、
「プール」など。

今回の
「東京オアシス」を観ている時、まさか自分で運転しながら演技をしているのではないかと気になっていたが、
上映後の舞台挨拶で、小林聡美さんが、偶然にもこの点について語る。
今回の作品ではやはり加瀬亮さんは実際に自分で運転しながら演技していたとのこと。
過去の作品ではどうだったのであろうか・・・。
ナガノとトウコの会話も面白い。
また、ナガノとトウコがきつねうどんを食べるシーンも印象的だった。
これも偶然にも舞台挨拶で話が出たのだが、
ナガノとトウコのきつねうどんの食べ始め方が異なり、その対比が新鮮に映った。
動物園のシーンに出て来る「ツチブタ」という動物。
とは言ってもツチブタそのものは映画に登場しないのだが、
夜行性でなかなか見られないというツチブタ。
いつか見てみたいと思うほど、気になってしまった。
この動物への興味も会話の面白さによって掻き立てられた。
・・・・・
ストーリー・・・
夜の東京の街を走る一台の車。
運転しているのはどこか心に迷いのある青年ナガノ(加瀬亮さん)。
ナガノは車を停めたコンビニの前でトウコ(小林聡美さん)に出逢う。
女優をしているトウコもやはり心に迷いのある女性で、旅に出たのだった。
トウコを乗せたナガノの車は、やがて明け方の海岸へ辿り着く・・・。
・・・・・
ある日、トウコは映画館で昔の仕事仲間のキクチ(原田知世さん)に再開する。
キクチもまた心に迷いがあり、脚本家の仕事を突然辞め、今はこの映画館で働いているのだった。
辞めた理由を尋ねるトウコにキクチは感じていることを静かに語る・・・。
・・・・・
動物園のバイトの面接に来たが、不採用と察した不器用な女性ヤスコ(黒木華さん)は、
園内を散策中、トウコに出逢う・・・。
・・・・・
トウコは、東京の街で同じ様に心に何かを抱えた男女、ナガノ、キクチ、ヤスコと出逢い・・・。
そして・・・。
・・・・・
人が心に迷いを抱えている時、誰かと会い、話すことによって、
自分の心の「オアシス」に気が付くのかもしれない。
・・・・・
映画上映後に初日舞台挨拶。
登壇者は、左から加瀬亮さん、小林聡美さん、原田知世さんの3名。
この作品には、小林聡美さんと加瀬亮さんとのシーン、
そして小林聡美さんと原田知世さんとのシーンは存在するが、
加瀬亮さんと原田知世さんのシーンは無い。
そこで、興味深かったコメントは以下の通り・・・。
司会者:原田知世さんから見て、小林聡美さん+加瀬亮さんのシーンで印象に残ったシーンは?
原田知世さん:
夜の車のシーンは新鮮だった。どういう風になって行くのかワクワクした。
きつねうどんを食べるシーン。
小林さんはダシをまず飲んで、加瀬さんはうどんからだった。
私もダシからなので、女性はダシからなのかな?と思った。
福岡の観客は麺からの人の方が多かった。
その後、川崎でも観客の挙手により調査。
結果、川崎でも麺からが多かった。
小林聡美さん:
加瀬君はアイスをなんで横から食べるの?
あんな変な所から食べるのは加瀬君だけ。
と場内の笑いを取る。
司会者:加瀬亮さんから見て、小林聡美さん+原田知世さんのシーンで印象に残ったシーンは?
加瀬亮さん:
映画館のシーン。セリフの多さが印象的。俳優目線で、ここじゃなくて良かった・・・。
原田知世さん:小林さんとは初めて共演。何度も一緒に練習をした。
司会者:小林聡美さんから見て、加瀬亮さん、原田知世さん各々との共演シーンについて。
小林聡美さん:
2人とのシーンはどちらも夜のシーンだった。
加瀬君とは4回目の共演。初めて加瀬君の運転する車に乗った。
今回は加瀬君は本気で運転。運転しながら演技が出来るとは凄い。
原田さんとのシーンはセリフが多かった・・・。
原田知世さん:大変な分、印象に残った。
司会者:最後に一言ずつ。
加瀬亮さん:
8月に映画が完成して、駆け足で全国を周った。
ご覧の通り、言葉にしづらい映画。感じたことがあったら周りの人に広めてほしい。
原田知世さん:もしこの作品が気に入ったら、2度3度足を運んでほしい。
そして小林聡美さんの三本締めにて16分間の短い舞台挨拶が終了。
小林聡美さんが舞台挨拶のペースを作っていた感じ。
・・・・・
かなり地味ではあるが、味わい深い作品。
是非もう一度、劇場に足を運び、この作品の深い部分を探求してみたいと思う。
興味のある方は劇場で観賞してみることをお勧めしたい。
みっきぃパパ
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チネチッタ川崎にて、公開初日の14:25、初日舞台挨拶付き上映回にて鑑賞。
映画

第1弾:

第2弾:

第3弾:

第4弾:

第5弾:



主演は5作品とも全て小林聡美さん。
小林聡美さんは最も好きな女優さんである。
目立ち過ぎない存在感、強い個性、確かな演技力、そしてユニークさが魅力。
この5作品は小林聡美さんの為に撮られたとも言うべき作品で、
小林さん以外の役者が主演では、絶対に成立しないと思う。
それだけ力のある役者さんであると言える。
小林聡美さんが主演だからこそ毎回公開を楽しみにしているというのが、本音である。
監督は、




それぞれ高い評価を受けている。
荻上直子監督作品といえば、もたいまさこさん主演の




そして、

監督:松本佳奈さん、中村佳代さん
脚本:白木朋子さん、松本佳奈さん、中村佳代さん
出演:小林聡美さん、原田知世さん、加瀬亮さん、黒木華さん、もたいまさこさん、光石研さん、市川実日子さん他
映画の冒頭、夜の東京の街を車が走って行くシーン。
行き先も分からないままドライバー目線のカメラアングルが長く続く。
杉並や新宿の見慣れたよくある風景。
しかし、見慣れた筈の風景が何故かドキドキ感を与えるのは、
絶妙に長いこのドライブシーンが、決して単純なシーンでないことを物語っている。
ナガノ(加瀬亮さん)がトウコ(小林聡美さん)を助手席に乗せて運転するシーン。
加瀬さんの運転しながらの演技がさまになっている。
加瀬亮さんは、今までの出演作品の中でも車を運転するシーンを何度も演じている。





今回の

上映後の舞台挨拶で、小林聡美さんが、偶然にもこの点について語る。
今回の作品ではやはり加瀬亮さんは実際に自分で運転しながら演技していたとのこと。
過去の作品ではどうだったのであろうか・・・。
ナガノとトウコの会話も面白い。
また、ナガノとトウコがきつねうどんを食べるシーンも印象的だった。
これも偶然にも舞台挨拶で話が出たのだが、
ナガノとトウコのきつねうどんの食べ始め方が異なり、その対比が新鮮に映った。
動物園のシーンに出て来る「ツチブタ」という動物。
とは言ってもツチブタそのものは映画に登場しないのだが、
夜行性でなかなか見られないというツチブタ。
いつか見てみたいと思うほど、気になってしまった。
この動物への興味も会話の面白さによって掻き立てられた。
・・・・・
ストーリー・・・
夜の東京の街を走る一台の車。
運転しているのはどこか心に迷いのある青年ナガノ(加瀬亮さん)。
ナガノは車を停めたコンビニの前でトウコ(小林聡美さん)に出逢う。
女優をしているトウコもやはり心に迷いのある女性で、旅に出たのだった。
トウコを乗せたナガノの車は、やがて明け方の海岸へ辿り着く・・・。
・・・・・
ある日、トウコは映画館で昔の仕事仲間のキクチ(原田知世さん)に再開する。
キクチもまた心に迷いがあり、脚本家の仕事を突然辞め、今はこの映画館で働いているのだった。
辞めた理由を尋ねるトウコにキクチは感じていることを静かに語る・・・。
・・・・・
動物園のバイトの面接に来たが、不採用と察した不器用な女性ヤスコ(黒木華さん)は、
園内を散策中、トウコに出逢う・・・。
・・・・・
トウコは、東京の街で同じ様に心に何かを抱えた男女、ナガノ、キクチ、ヤスコと出逢い・・・。
そして・・・。
・・・・・
人が心に迷いを抱えている時、誰かと会い、話すことによって、
自分の心の「オアシス」に気が付くのかもしれない。
・・・・・
映画上映後に初日舞台挨拶。
登壇者は、左から加瀬亮さん、小林聡美さん、原田知世さんの3名。
この作品には、小林聡美さんと加瀬亮さんとのシーン、
そして小林聡美さんと原田知世さんとのシーンは存在するが、
加瀬亮さんと原田知世さんのシーンは無い。
そこで、興味深かったコメントは以下の通り・・・。
司会者:原田知世さんから見て、小林聡美さん+加瀬亮さんのシーンで印象に残ったシーンは?
原田知世さん:
夜の車のシーンは新鮮だった。どういう風になって行くのかワクワクした。
きつねうどんを食べるシーン。
小林さんはダシをまず飲んで、加瀬さんはうどんからだった。
私もダシからなので、女性はダシからなのかな?と思った。
福岡の観客は麺からの人の方が多かった。
その後、川崎でも観客の挙手により調査。
結果、川崎でも麺からが多かった。
小林聡美さん:
加瀬君はアイスをなんで横から食べるの?
あんな変な所から食べるのは加瀬君だけ。
と場内の笑いを取る。
司会者:加瀬亮さんから見て、小林聡美さん+原田知世さんのシーンで印象に残ったシーンは?
加瀬亮さん:
映画館のシーン。セリフの多さが印象的。俳優目線で、ここじゃなくて良かった・・・。
原田知世さん:小林さんとは初めて共演。何度も一緒に練習をした。
司会者:小林聡美さんから見て、加瀬亮さん、原田知世さん各々との共演シーンについて。
小林聡美さん:
2人とのシーンはどちらも夜のシーンだった。
加瀬君とは4回目の共演。初めて加瀬君の運転する車に乗った。
今回は加瀬君は本気で運転。運転しながら演技が出来るとは凄い。
原田さんとのシーンはセリフが多かった・・・。
原田知世さん:大変な分、印象に残った。
司会者:最後に一言ずつ。
加瀬亮さん:
8月に映画が完成して、駆け足で全国を周った。
ご覧の通り、言葉にしづらい映画。感じたことがあったら周りの人に広めてほしい。
原田知世さん:もしこの作品が気に入ったら、2度3度足を運んでほしい。
そして小林聡美さんの三本締めにて16分間の短い舞台挨拶が終了。
小林聡美さんが舞台挨拶のペースを作っていた感じ。
・・・・・
かなり地味ではあるが、味わい深い作品。
是非もう一度、劇場に足を運び、この作品の深い部分を探求してみたいと思う。
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