2011-11-03(Thu)
第24回東京国際映画祭コンペティション、フランス=ベルギー映画「ガザを飛ぶブタ」
第24回東京国際映画祭、10月29日(土)4本目の観賞作品は、
コンペティション部門に出品のフランス=ベルギー合作映画
「ガザを飛ぶブタ」。

監督・脚本:シルヴァン・エスティバル
出演:サッソン・ガーベイ、バヤ・ベラル、ミリアム・テカイア、ウルリッヒ・トゥクル他
言語:アラビア語、ヘブライ語、英語
上映時間:99分
主演のサッソン・ガーベイは、イスラエルの大物俳優である。
・・・・・
異文化、異民族の交流を描いた作品。
パレスチナ、イスラエルという大変難しい問題を抱える緊張状態の続く地域を舞台にしたコメディ
というのが大変興味深い。
客席からは頻繁に笑い声が上がり、最初から最後まで場内は笑いムード一色であった。
この作品が上映されたアラブ諸国、イスラエルでも好意的に受け止められたという。
アラブ諸国、イスラエル、そして日本・・・笑いは世界共通。
改めて文化交流の大切さを感じた。
主演のサッソン・ガーベイさんはイスラエル人だが、
この作品ではパレスチナ人を演じているというのも興味深い。
この作品の観賞を終えた時、観客の反応を見る限り観客賞の最有力候補であると思ったが、
予想通り、
「ガザを飛ぶブタ」は観客賞を受賞した。
観客の反応や観客賞受賞作品ということから、日本での劇場公開は濃厚であろう。
ストーリー・・・
パレスチナで漁師をしている貧しいパレスチナ人男性ジャファール(サッソン・ガーベイさん)。
なかなか売り物になる魚が捕れないでいたが、ある日ついに大物を釣り上げた!
それはなんとブタ。
ブタはイスラム圏では不浄とされる生き物である。
そんなブタを所有していることを人に知られると大変なことになる。
そこでジャファールは、人に見つかる前になんとかブタを始末する為に右往左往する。
しかし、そのブタを利用し金を稼ぐ手段を見つけたジャファールは・・・。
・・・・・
上映終了後、観客とのQ&Aが行われた。

登壇者は、シルヴァン・エスティバル監督、女優のミリアム・テカイアさんの2名。

Q:チャップリンの影響について。
A(監督):これはチャップリンにオマージュを捧げた作品。
自分はユダヤ人でもムスリムでもないので、
こういうテーマの作品を書くことについて非難もあった。
そこで、チャップリンの映画
「独裁者」を思い出した。
チャップリンはユダヤ人でもなくドイツ人でもないが、同じ様な状況で作品を撮った。
Q:登場するブタはキャスティングしたのか?
A(監督):ちゃんとキャスティングした。
ブタは5匹いた。その内の1頭を使った。名前はシャルロット。
Q:監督の一番好きなシーンは?
A(監督):難しい質問。選ぶのが難しい。
でも、主人公が奥さんにドレスを贈るシーン。
初めてこの男が「金を持っていて、力がある」と示したシーンである。
A(ミリアム):
フランスではもう上映されているが、毎日違う映画館で観てみた。
地方によって観客が笑うシーンが違っていた。
それで、全てのシーンが好きになった。
Q:この映画が上映された際のアラブやイスラエルの人達の反応は?
A(ミリアム):アラブの人にもイスラエルの人にも受け入れられたと思う。
A(監督):
このプロジェクトが始まった時、映画館に火がつけられるのでは?と、
人々が映画館に行くことを恐がっていた。
しかし、パレスチナ人にもイスラエル人にも受け入れられて嬉しい。
笑いが人々を繋ぐ。
現地の人々は「こういう不条理な世界では笑いが必要」だと言っていた。
・・・などなど、まだまだ多くの質疑応答があったが、長くなるので割愛。
Q&Aは、終了予定の23:09をオーバーし、23:25まで続いた。
みっきぃパパ
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コンペティション部門に出品のフランス=ベルギー合作映画


監督・脚本:シルヴァン・エスティバル
出演:サッソン・ガーベイ、バヤ・ベラル、ミリアム・テカイア、ウルリッヒ・トゥクル他
言語:アラビア語、ヘブライ語、英語
上映時間:99分
主演のサッソン・ガーベイは、イスラエルの大物俳優である。
・・・・・
異文化、異民族の交流を描いた作品。
パレスチナ、イスラエルという大変難しい問題を抱える緊張状態の続く地域を舞台にしたコメディ
というのが大変興味深い。
客席からは頻繁に笑い声が上がり、最初から最後まで場内は笑いムード一色であった。
この作品が上映されたアラブ諸国、イスラエルでも好意的に受け止められたという。
アラブ諸国、イスラエル、そして日本・・・笑いは世界共通。
改めて文化交流の大切さを感じた。
主演のサッソン・ガーベイさんはイスラエル人だが、
この作品ではパレスチナ人を演じているというのも興味深い。
この作品の観賞を終えた時、観客の反応を見る限り観客賞の最有力候補であると思ったが、
予想通り、

観客の反応や観客賞受賞作品ということから、日本での劇場公開は濃厚であろう。
ストーリー・・・
パレスチナで漁師をしている貧しいパレスチナ人男性ジャファール(サッソン・ガーベイさん)。
なかなか売り物になる魚が捕れないでいたが、ある日ついに大物を釣り上げた!
それはなんとブタ。
ブタはイスラム圏では不浄とされる生き物である。
そんなブタを所有していることを人に知られると大変なことになる。
そこでジャファールは、人に見つかる前になんとかブタを始末する為に右往左往する。
しかし、そのブタを利用し金を稼ぐ手段を見つけたジャファールは・・・。
・・・・・
上映終了後、観客とのQ&Aが行われた。

登壇者は、シルヴァン・エスティバル監督、女優のミリアム・テカイアさんの2名。

Q:チャップリンの影響について。
A(監督):これはチャップリンにオマージュを捧げた作品。
自分はユダヤ人でもムスリムでもないので、
こういうテーマの作品を書くことについて非難もあった。
そこで、チャップリンの映画

チャップリンはユダヤ人でもなくドイツ人でもないが、同じ様な状況で作品を撮った。
Q:登場するブタはキャスティングしたのか?
A(監督):ちゃんとキャスティングした。
ブタは5匹いた。その内の1頭を使った。名前はシャルロット。
Q:監督の一番好きなシーンは?
A(監督):難しい質問。選ぶのが難しい。
でも、主人公が奥さんにドレスを贈るシーン。
初めてこの男が「金を持っていて、力がある」と示したシーンである。
A(ミリアム):
フランスではもう上映されているが、毎日違う映画館で観てみた。
地方によって観客が笑うシーンが違っていた。
それで、全てのシーンが好きになった。
Q:この映画が上映された際のアラブやイスラエルの人達の反応は?
A(ミリアム):アラブの人にもイスラエルの人にも受け入れられたと思う。
A(監督):
このプロジェクトが始まった時、映画館に火がつけられるのでは?と、
人々が映画館に行くことを恐がっていた。
しかし、パレスチナ人にもイスラエル人にも受け入れられて嬉しい。
笑いが人々を繋ぐ。
現地の人々は「こういう不条理な世界では笑いが必要」だと言っていた。
・・・などなど、まだまだ多くの質疑応答があったが、長くなるので割愛。
Q&Aは、終了予定の23:09をオーバーし、23:25まで続いた。
みっきぃパパ

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