2011-11-16(Wed)
石井裕也監督作品「ハラがコレなんで」初日舞台挨拶、そして短編作品同時上映
11月5日に公開になった石井裕也監督の最新作
「ハラがコレなんで」、
ユナイテッドシネマ浦和にて、初日舞台挨拶付き上映回にて鑑賞

これは第1回浦和映画祭のクロージングを兼ねている。
さすがに石井裕也監督作品。
期待を裏切らない見ごたえのある作品
この作品では石井監督は脚本も手掛けている。
石井裕也監督といえば、
昨年公開されて非常に高い評価を受けた映画
「川の底からこんにちは」が有名だが、
光石研さん主演の映画
「あぜ道のダンディ」も忘れ難い。

ちなみに
「川の底からこんにちは」の主演を務めた満島ひかりさんは、石井裕也監督の奥様。
満島ひかりさんの
「おひさま」での演技も良かった。
「ハラがコレなんで」というタイトルは非常にインパクトが強いが、
この作品はコメディ映画である。
「粋」とは?「義理人情」とは?
石井監督らしいユーモアのセンスに満ち溢れた作品。
「あぜ道のダンディ」のユーモアセンスにも通ずるものがある。
全般に、笑いに爽快感があり、見終わってからの後味が非常に良い。
スカッとした感じ
おかげでこの作品からたくさんの元気をもらった♪
また、現代のシーンと15年前のシーンの往復については、
シーンの移り変わりが自然で、よくまとまっている印象。
・・・・・
「ハラがコレなんで」・・・
監督、脚本:石井裕也さん
音楽:渡邊崇さん
出演:仲里依紗さん(原光子)、中村蒼さん(児玉陽一)、石橋凌さん(児玉次郎)、
稲川実代子さん(清)、竹内都子さん(原早苗)、斉藤慶子さん(ママ)他
第24回東京国際映画祭・特別招待作品。

ストーリー・・・
アメリカ人の彼氏と別れ一人で日本に帰国した妊娠9ヶ月の原光子(仲里依紗さん)。
貯金もついにゼロとなり、「雲の流れる方向」へと住みかを移すことに・・・。
そして辿り着いた先は、昔夜逃げした両親に連れられて幼少時代を過ごした長屋。
都内に佇むこの長屋は、東京大空襲で焼け残り、
そして開発の進む周囲のエリアからも取り残された古い長屋であった。
しかし、義理人情を大切にする「粋」な大家(稲川実代子さん)と住民たちの住む場所でもあった。
15年振りに長屋へ戻って来た光子は、寝たきり状態になっている大家の清と再会。
清はこの場所に埋まっている戦時中の不発弾が爆発することを待ち続け、
戦死した夫の元に早く行くことを望んでいた。
しかし、15年前の住民たちは殆どいなくなっており、残っているのは、
寂びれた食堂を営む児玉陽一(中村蒼さん)と叔父の児玉次郎(石橋凌さん)だけであった。
そして、陽一は15年前に光子に申し込んだ結婚の約束を守り、
ずっとこの場所で待ち続けていたのだった。
こんな環境下で育ち、義理人情を重んじ粋に生きることを大切にしている妊娠9ヶ月の光子は・・・。
・・・・・
今回は、
「ハラがコレなんで」上映終了後、5分間の休憩をはさみ、
石井裕也監督の最新短編作品、
第一部「ウチの女房がコレなんで」と第二部「娘の彼氏がコレなんで」も上映。

一部、二部合わせて30分。
落語の感覚で書かれた脚本にのせた軽快で知的センスに満ちた会話の魅力。
これ、最高に面白い!!
この作品、会話の面白さが凄いインパクト!!
「ハラがコレなんで」の後に続けて観たので、その面白さが増幅された感じ
この短編作品は、
ユナイテッド・シネマ豊洲、としまえん、浦和、札幌の4劇場限定で、
「ハラがコレなんで」と同時上映されている。
できれば、この短編作品上映劇場にて
「ハラがコレなんで」と併せて観賞されることをお勧めしたい。
・・・・・
「ハラがコレなんで」、そして
「ウチの女房がコレなんで」、
「娘の彼氏がコレなんで」上映終了後、
初日舞台挨拶。
登壇者は、石井裕也監督、仲里依紗さん、石橋凌さんの3名。
では、一生懸命メモを取って来た中から印象深かった話をまとめてみる
舞台挨拶最初の一言で、撮影場所について以下の様な話が・・・。
仲さん:
「この映画は埼玉県の新座でも撮影。埼玉にはよく来る。
この映画を観ると元気になるので、周りの人にも広めてほしい」
石橋さん:
「映画の撮影で使った食堂は新座にあって、喫茶店が蕨にある。
兄が蕨に住んでて、撮影の合間に一杯やったりしていた」
石井監督:
「短編は、もうちょっと軽く短い感じにしたかったが、実験も兼ねて長くなってしまった」
自分は生まれ育ったのは浦和。18歳で浦和を後にした。
浦和は何かありそうで何も無い町。そして何も無さそうで何かがある町。
浦和を出たくて仕方がなかった。今は東京にいる。
でも浦和は良い町で、いつかまた住んでみたい」
好きなシーンは?の質問に対して・・・。
仲さん:
「出産のシーン。草原がキレイだった。あそこは富士山の麓。心があらわれた」
石橋さん:
「中村蒼君と2人で厨房でボーっと立っているシーン。
衣装合わせをしていたが、それがそのまま使われた」
石井監督:
「2人の立ちシーンにはかなりこだわった。
ただ立っているシーンに時間と労力を使った。
無機質な感じ。2人の間に誰も入れない感じを出したかった」
長屋のセットのシーンについて・・・。
石井監督:
「中村蒼君は、小説をずっと読んでいるイメージを出したかった。
それで部屋に明治期の全集を置いてみた。自分も好きなのだが・・・」
奇才と言われる石井監督について・・・。
仲さん:
「テーブルを拭くシーンでは、「マイケル・ジャクソンの様に」と言われた」
短編は大変だったと思うが?の質問に対して・・・。
石橋さん:
「台本は凄い量だった。撮影は1日だけだったので、監督にリハーサルに3日を申し込んだ。
竹内都子さんと一緒にやったが、自分達が笑いをこらえるのが大変だった。
監督の笑い声が入って、リテイクになったりもした」
石井監督:
「
「ハラがコレなんで」は落語に影響を受けて作った。
そして、落語のリズムや話を短編で表現したかった」
最後に・・・。
仲さん:
「自分も観終わった時に元気になった。今は日本が元気のない時。
もう一度劇場に遊びに来てほしい」
石橋さん:
「昨年撮影を行った。台本をもらった時、面白いと思った。
コメディだが、日本の再生、復興のメッセージがあると思う。
これは前向きになれる作品。
昔からの日本人が持っている義理とか人情とか日本人の美徳を描いている。
この映画をきっかけに皆の励みになってほしい」
石井監督:
「この映画で描こうとしたものは、難しいものではなく、その辺にあるもの。
感覚的なものを描いた」
20分強の舞台挨拶だったが、盛りだくさんの内容で、大満足だった。
みっきぃパパ
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ユナイテッドシネマ浦和にて、初日舞台挨拶付き上映回にて鑑賞


これは第1回浦和映画祭のクロージングを兼ねている。
さすがに石井裕也監督作品。
期待を裏切らない見ごたえのある作品

この作品では石井監督は脚本も手掛けている。
石井裕也監督といえば、
昨年公開されて非常に高い評価を受けた映画

光石研さん主演の映画



ちなみに

満島ひかりさんの


この作品はコメディ映画である。
「粋」とは?「義理人情」とは?
石井監督らしいユーモアのセンスに満ち溢れた作品。

全般に、笑いに爽快感があり、見終わってからの後味が非常に良い。
スカッとした感じ

おかげでこの作品からたくさんの元気をもらった♪
また、現代のシーンと15年前のシーンの往復については、
シーンの移り変わりが自然で、よくまとまっている印象。
・・・・・

監督、脚本:石井裕也さん
音楽:渡邊崇さん
出演:仲里依紗さん(原光子)、中村蒼さん(児玉陽一)、石橋凌さん(児玉次郎)、
稲川実代子さん(清)、竹内都子さん(原早苗)、斉藤慶子さん(ママ)他
第24回東京国際映画祭・特別招待作品。

ストーリー・・・
アメリカ人の彼氏と別れ一人で日本に帰国した妊娠9ヶ月の原光子(仲里依紗さん)。
貯金もついにゼロとなり、「雲の流れる方向」へと住みかを移すことに・・・。
そして辿り着いた先は、昔夜逃げした両親に連れられて幼少時代を過ごした長屋。
都内に佇むこの長屋は、東京大空襲で焼け残り、
そして開発の進む周囲のエリアからも取り残された古い長屋であった。
しかし、義理人情を大切にする「粋」な大家(稲川実代子さん)と住民たちの住む場所でもあった。
15年振りに長屋へ戻って来た光子は、寝たきり状態になっている大家の清と再会。
清はこの場所に埋まっている戦時中の不発弾が爆発することを待ち続け、
戦死した夫の元に早く行くことを望んでいた。
しかし、15年前の住民たちは殆どいなくなっており、残っているのは、
寂びれた食堂を営む児玉陽一(中村蒼さん)と叔父の児玉次郎(石橋凌さん)だけであった。
そして、陽一は15年前に光子に申し込んだ結婚の約束を守り、
ずっとこの場所で待ち続けていたのだった。
こんな環境下で育ち、義理人情を重んじ粋に生きることを大切にしている妊娠9ヶ月の光子は・・・。
・・・・・
今回は、

石井裕也監督の最新短編作品、
第一部「ウチの女房がコレなんで」と第二部「娘の彼氏がコレなんで」も上映。

一部、二部合わせて30分。
落語の感覚で書かれた脚本にのせた軽快で知的センスに満ちた会話の魅力。
これ、最高に面白い!!
この作品、会話の面白さが凄いインパクト!!


この短編作品は、
ユナイテッド・シネマ豊洲、としまえん、浦和、札幌の4劇場限定で、

できれば、この短編作品上映劇場にて

・・・・・



初日舞台挨拶。
登壇者は、石井裕也監督、仲里依紗さん、石橋凌さんの3名。
では、一生懸命メモを取って来た中から印象深かった話をまとめてみる

舞台挨拶最初の一言で、撮影場所について以下の様な話が・・・。
仲さん:
「この映画は埼玉県の新座でも撮影。埼玉にはよく来る。
この映画を観ると元気になるので、周りの人にも広めてほしい」
石橋さん:
「映画の撮影で使った食堂は新座にあって、喫茶店が蕨にある。
兄が蕨に住んでて、撮影の合間に一杯やったりしていた」
石井監督:
「短編は、もうちょっと軽く短い感じにしたかったが、実験も兼ねて長くなってしまった」
自分は生まれ育ったのは浦和。18歳で浦和を後にした。
浦和は何かありそうで何も無い町。そして何も無さそうで何かがある町。
浦和を出たくて仕方がなかった。今は東京にいる。
でも浦和は良い町で、いつかまた住んでみたい」
好きなシーンは?の質問に対して・・・。
仲さん:
「出産のシーン。草原がキレイだった。あそこは富士山の麓。心があらわれた」
石橋さん:
「中村蒼君と2人で厨房でボーっと立っているシーン。
衣装合わせをしていたが、それがそのまま使われた」
石井監督:
「2人の立ちシーンにはかなりこだわった。
ただ立っているシーンに時間と労力を使った。
無機質な感じ。2人の間に誰も入れない感じを出したかった」
長屋のセットのシーンについて・・・。
石井監督:
「中村蒼君は、小説をずっと読んでいるイメージを出したかった。
それで部屋に明治期の全集を置いてみた。自分も好きなのだが・・・」
奇才と言われる石井監督について・・・。
仲さん:
「テーブルを拭くシーンでは、「マイケル・ジャクソンの様に」と言われた」
短編は大変だったと思うが?の質問に対して・・・。
石橋さん:
「台本は凄い量だった。撮影は1日だけだったので、監督にリハーサルに3日を申し込んだ。
竹内都子さんと一緒にやったが、自分達が笑いをこらえるのが大変だった。
監督の笑い声が入って、リテイクになったりもした」
石井監督:
「

そして、落語のリズムや話を短編で表現したかった」
最後に・・・。
仲さん:
「自分も観終わった時に元気になった。今は日本が元気のない時。
もう一度劇場に遊びに来てほしい」
石橋さん:
「昨年撮影を行った。台本をもらった時、面白いと思った。
コメディだが、日本の再生、復興のメッセージがあると思う。
これは前向きになれる作品。
昔からの日本人が持っている義理とか人情とか日本人の美徳を描いている。
この映画をきっかけに皆の励みになってほしい」
石井監督:
「この映画で描こうとしたものは、難しいものではなく、その辺にあるもの。
感覚的なものを描いた」
20分強の舞台挨拶だったが、盛りだくさんの内容で、大満足だった。
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