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映画「かぞくのくに」

現在公開中の日本映画「かぞくのくに」、テアトル新宿にて観賞

kazokunokuni1.jpg

この作品は、在日朝鮮人の家族をテーマにした作品で、
平壌で暮らす長男と東京で暮らす妹と両親との物語である。
25年振りに実現した家族の再会が、更に政治的問題に振り回されていく・・・。

監督はヤン・ヨンヒさん。
ヤンさんもまた在日二世で、
北朝鮮に暮らす兄を持つという複雑な境遇に置かれている人物である。

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過去の監督作品は、
「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」(2005年)
「愛しきソナ」(2009年)
の2作品で、いずれも自身の家族をテーマにしたドキュメンタリー作品であったが、
今回の「かぞくのくに」は3作目にして初のフィクション作品である。

監督:ヤン・ヨンヒさん
脚本:ヤン・ヨンヒさん
出演:安藤サクラさん(リエ)、井浦新さん(ソンホ)、ヤン・イクチュンさん(ヤン同士)、
   宮崎良子さん(母)、津嘉山正種さん(父)、京野ことみさん(スニ)他
音楽:岩代太郎さん
製作国:日本
製作年:2011年
上映時間:100分

ストーリー・・・

 1997年、東京都足立区。在日朝鮮人の一家が暮らしている。
 
 語学学校で講師を務めるリエ(安藤サクラさん)、喫茶店を営む母(宮崎良子さん)、
 そして同胞協会副委員長の父(津嘉山正種さん)。
 
 ある日、一家の元にある吉報が届く。
 それは、25年振りに帰国することが決まった
 北朝鮮の平壌で離れて暮らす長男・ソンホ(井浦新さん)が、
 無事北京発、成田行きの飛行機に搭乗したとの連絡だった。
 
 ソンホは16歳の時、父から「地上の楽園」へ移住することを勧められ、
 一人新潟港から北朝鮮へ渡ったのだった。
 北朝鮮で結婚し、子供も作り家庭を持ったが、
 生まれ故郷である日本への帰国が認められることは一度も無かった。
 
 今回のソンホの帰国許可は、病気治療を目的としたものであり、滞在期間は3ヶ月。
 5年前に脳腫瘍を患ったソンホだったが、北朝鮮には十分な治療を受けられる医療環境が無く、
 5年をかけてようやく治療を目的として日本への一時帰国が認められたのだった。
 
 よって、ソンホは許可無く東京都の外へ出ることは許されず、
 常に北朝鮮から同行したヤン同士(ヤン・イクチュンさん)の監視下に置かれることとなった。
 
 元の恋人・スニ(京野ことみさん)ら友人たちと再会したり、
 東京で買い物をしたりして、25年振りの日本滞在を楽しんでいたソンホであったが、
 ソンホには妹リエに話さないといけないことがあり、一人悩む。
 そして、脳腫瘍を診察してもらった病院の医者からあることを告げられる・・・。
 続いて、北朝鮮本国からはある命令が下る・・・。

この物語はフィクションであるが、
実際にヤン・ヨンヒ監督の家族が抱えている現実も投影されている。

メディアを通して北朝鮮に関する話を耳にする機会は少なくないので、
それ程驚くことはなかったが、
でもやはり切なくて悲しい現実と向き合って暮らしている人々がたくさんいて、
それが日本人妻の帰国問題など、日本人にとっても関係のある問題であることを、
この作品を観ることによって改めて認識させられた。

映画作品としても、脚本、演出、音楽など全てが素晴らしく、
特に役者たちの演技が絶賛に値する。

園子温監督作品「愛のむきだし」で独特の存在感を放った安藤サクラさん、
是枝裕和監督作品「空気人形」での名演が印象的な井浦新さん、
そして名作「息もできない」で監督兼主演を務めたヤン・イクチュンさんなど、
演技派の俳優達が重要な役どころをおさえ、そこにベテランの宮崎良子さんなどが脇を固め彩りを与える。

素晴らしい脚本、演出、音楽などに役者さんたちの名演技が重なり、
素晴らしい連鎖で作品全体の質を押し上げている。

これは、観賞すべき作品である。

・・・・・

映画上映終了後、ヤン・ヨンヒ監督が登壇し、ティーチインを行った。
これは、映画祭などでよく行われる観客とのQ&Aである。

映画の理解を深めるのに、たいへん良い機会である。

Q1:役者の選び方は?アラタとサクラはどうして選んだ?

A1:アラタ、サクラ、その他俳優も自分が大ファンで好きだったので選んだ。

   この作品はシンプルでセリフが少ない。
   だから、セリフが少なくても演技のできる上手い役者さんが必要だった。
   
   こういう政治的な物語は日本では「ムリ」と、
   お金を出してくれる人がどんどん引いて行った。
   それで役者も無理だろうと思っていたが、役者にはOKをもらえた。
   役者へのオファーについては、イメージが付いてしまい、
   連ドラの話とかが無くなったら・・・と言ったら、
   「そんなことない」と快くOKしてもらえた。

Q2:大変だったシーンは?

A2:最初の成田空港から東京へ向かう2台の車が縦に並んで走行するシーン。
   あまりの暑さにカメラが回らなくなってしまった。
   2週間の撮影期間だった。
   役者の次の仕事があって、2週間がリミットだった。
   天気に左右されて、ギリギリで撮っていった。

Q3:最後のスーツケースのシーンに込めたメッセージは?

A3:「メッセージは特に無い」といつも答えている。
   映画なので、解釈は観る人によるので。
   
   最後はリエが歩くシーンにしたかった。でも手ぶらで歩かせたくなかった。
   リュックとかスーツケースとか何かを持たせたかった。
   そこで、リモアが好きなので、リモアのスーツケースを持ってもらった。
   
   人間は皆、何かを背負っている・・・。

Q4:監視員のヤン同士がホテルでやらしいビデオを見ているシーンは?

A4:「まあ普通の男の人です」「この人も皆と変わりませんよ」ということ。
   私は今は北朝鮮は入国禁止になっていて、北朝鮮の家族に会うことができない。
   昔はよく北朝鮮へ行っていたが、90年代は暗かった。
   でも80年代は賑やかだった。
   ホテルの喫茶店にはいろいろな国の貿易マンが来ていて、
   彼らと呑んでいると楽しかった。
   ポルノを見るのが楽しいという冗談も。
   政治的な話をできないので、下ネタは便利だった。

Q5:役者への演技指導は?

A5:演技指導はしなかった。
   でも「こういう感情で喋って下さい」とか、
   「韓流の別れはしないで下さい、このお母さんは日本生まれです」という話はした。
   韓流では、地べたに這いつくばって泣き崩れてしまう・・・。

   安藤サクラさんは、昔からの知り合いに「昔のあんたそっくり」と言われる。
   瞬発力のある女優さん。

Q6:関西ではなく、東京で撮った理由は?

A6:東京で撮ったのは、「お金がない」から。
   皆家から通ってもらって、タクシー代は出ないので、終電で帰ってもらった。

・・・・・

作品も素晴らしかったが、お話も非常に楽しくて分かりやすいヤン・ヨンヒさん。
帰り際にロビーで、映画パンフにサインをしてもらいました
今後の活躍も楽しみです

みっきぃパパ

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

「アングリーバードは?」

去年の秋、みっきぃパパがアメリカに出張で行った時、
当時まだ生後半年だった娘に買ってきたお土産「アングリーバード」のぬいぐるみ

omiyageusa1.jpg

娘も結構気に入って、今でもこれで遊んでくれています。

で、「アングリーバード」という名前を知っているのかどうか分からなかったが、
10日~2週間程前、試しに「○○ちゃん、アングリーバードは?」とさりげなく問いかけてみたら、
なんと、自分のおもちゃ箱にまっすぐ向かい、アングリーバードを持って、戻って来てくれた!

これ、ちょっとびっくりした出来事。

目の前にあるものではなく、離れた所にしまっておいた物を探しに行って、
それを見つけて、ちゃんと持って来てくれたわけだが、
いつの間にか「アングリーバード」という名前が頭にインプットされていたという驚き。

日々の成長に驚きながら、感動もあって、逆に楽しく過ごさせてもらっております。

同時に、家庭での会話にも気を付けないと・・・などと思ふ夏の日である

みっきぃパパ

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