2019-11-30(Sat)
第32回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ、「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」
第32回東京国際映画祭、2番目に観賞したのは、
「日本映画スプラッシュ」部門に出品の
「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」。

11月3日(日)17:30~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン1にて。

「日本映画スプラッシュ」部門では、
日本のインディペンデント映画より独創的且つチャレンジ精神に満ちた作品を紹介。

映画
「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」・・・
英題: For Him to Live
監督: 倉本朋幸
脚本: 倉本朋幸
撮影: 杉村高之
照明: 中西克之
録音: 根本飛鳥
衣装: 白石敦子
編集: 古川達馬
キャスト: 郭智博、古田結凪、和希沙也、冨手麻妙、美保純、渡辺真紀子他
製作国: 日本
言語: 日本語
製作年: 2019年
上映時間: 87分
監督が知り合いに実際に起きたことをベースに製作した作品。
幼児虐待やネグレクトをテーマにしている。
児童相談所から自分の娘への虐待を疑われ、
娘を養護施設へ入所させられている夫婦。
監督が実際に、友人が児童相談所に子供を取られたという実話を元にしている。
現代の日本でもこの様な問題が起こっているということを
改めて知るきっかけになった作品。
主演の郭さんの演技が光る
怒鳴るシーンも子供のようにはしゃぐシーンも悩む姿も全て完璧
主人公が自分の子供に愛情を注ぎながらも、
思わず虐待と言われる行動を取ってしまう。
それぞれの心情、心の奥底にあるものを繊細に表現している。
・・・・・・・・・・
上映前は舞台挨拶。
倉本朋幸監督、冨手麻妙さん、郭智博さん、古田結凪さん、美保純さん、和希沙也さんが登壇。

倉本朋幸監督:
「キャストに恵まれ、スタッフにも恵まれ、
こうやってお客さんに見て頂く為に映画を作っているので、
こういう機会を頂いてありがとうございます。
今日は楽しんでいって下さい」
冨手麻妙さん:
「私が演じたのはアイという女の子だが、
私が演じた女の子を凄く馬鹿な女と捉えるか、
それともこの作品における救いと捉えるかどうかは、
観た人それぞれ感じるものが違う役だと思う。
それは私以外の他の役に対してもきっとそうなので、
色々観終わった人の感想を知りたいので、
是非皆さんSNSとかに書いて下さったら嬉しい」
郭智博さん:
「先日一回目の上映が無事に終わり、今日は二回目になる。
実はこれ以降の上映はまだ決まっていない。
なので、もしかしたら今日が上映できる最後となってしまうかもしれない。
そうならないように、プロデューサはじめ監督と僕も
頑張っていかなければいけないなと思っている。
東京国際映画祭という素晴らしい場所で上映して頂けたことを幸せに思っている。
観終わった後、皆さんの心に何か残る作品になっている様に願っている」
美保純さん:
「リアルな今の日本だなとこの映画を観て思った。
人が急に病んでしまう瞬間というのが物凄くよく出てるなと思った。
感慨深くじわっと私も一つ一つ噛みしめてもう一回観たいと思っている」
和希沙也さん:
「誰にも多分味方になってもらえない様な役なので、
私だけは愛情を持って、この娘に接してあげようと思って演じさせてもらった」
・・・・・・・・・・
そして上映後はQ&A。
倉本朋幸監督が登壇。そして途中から急遽、郭智博さんも合流。
倉本朋幸監督は普段舞台の演出家をやっているそうだが、
今回この物語は映画にしている。
倉本朋幸監督:
「友達に起こったことで、演劇にするにはリアリティという意味で、
彼を追いきれない。演劇だとやはり。
そばにいて描くというのは映画でしかできないかなというのが自分の映画感」
観客:
「タイトルを付けたタイミング。
脚本を書かれたということだったので、初めから考えていらっしゃったのか、
途中なのか、それとも終わった後に付けられたのか?
キャストの皆さんが凄く良かったが、オーディションなのか決め打ちなのか?」
倉本朋幸監督:
「もともとタイトルは、『彼の生きる』(=英語タイトル『For Him to Live』)
で台本も進んでいた。
出来上がった時に『彼の生きる』という日本語タイトルでこの映画をやってしまうと、
固定概念を持たれ得る可能性があるなと思って、
もっと広がって行く様なタイトルを作れないかなとプロデューサとかと話して
こういうタイトルになったという経緯があった。
ただ『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』を英語にしてしまうと何か違う気がして、
なので英語タイトル『For Him to Live』(=『彼の生きる』)とした。
キャストに至っては、古田さんと冨手さんはオーディションで選ばさせてもらって、
他の人は決め打ち」
司会:
「決め打ちというと、大主役をはられた郭さんはどの様に決めたか?」
倉本朋幸監督:
「郭さんは舞台を2回位一緒にやらせてもらっていて、
自分の撮る映画の主役は郭さんとどこかで決めていた。昔から。
実際に撮ると決めた時、やはり郭さんがいいなと、速攻決めた」
ここで郭智博さんが飛び入り参加。
司会:
「相当な難役だと思うが、まず監督からどの様な形でオファーが来たのか?」
郭智博さん:
「もう脚本は出来ていた。
第一稿位から読ませてもらって、僕の意見も取り入れてもらって、
書き直してもらったりした」
司会:
「役に同化しようとしたか、それとも距離を置こうとしたのか?
この様な役に対して、役作りにどの様なプロセスが要るものなのか?」
郭智博さん:
「最初に読んだ時は大変な役だなと思った。
あまり深く考え込まずに、作り込まずに現場に行って、
あとは現場の雰囲気とか、他のキャストの方とお芝居しながら作っていった。
そんなにカチカチにイメージを決めていったわけではない。
作品の雰囲気の邪魔にならない様に、余計なお芝居とかして浮いたらやだなと。
凄い狭い世界、日常の話なので、自然に自然にと努めた」
倉本朋幸監督:
「基本的には郭さんとコンセンサスというか、
舞台も2回やって、ロケハンも一緒にやって、
郭さんも現場に来た時には掴まれてて、カメラマンも皆「彼がいる」という形で、
郭さんが何をやっても「彼だ」という、誰もが現場が信じられる状態だった。
あとは前のシーンとのシチュエーションとかの繋がりだけは、繊細な話なので、
ちょっとでもずれると僕たちの中では成立しなくなってしまう様な映画だったので、
それは結構話したかなっていう形で、やる時はおまかせだった」
倉本朋幸監督:
「僕は凄い撮る」
郭智博さん:
「あまりテストをやりたくないところも結構テストする」
倉本朋幸監督:
「それは美保さんにも言われた」
倉本朋幸監督:
「演劇の人間なので、OK出しても、まだ何かあるんじゃないかと。
でもだいたい使うのは一回目」
司会:
「全裸のシーン。彼はどういう心境だと郭さんは解釈?」
郭智博さん:
「虐待という酷いことをしてしまって、彼が必死に考えた中で、
服を脱ぐことによって生まれ変わる、じゃないがそれに近い心情を表すのが、
彼にとってはあれだったのかなと。これは第一稿から書いてあった」
司会:
「あれは撮影は順調にいった?あれもテイクを何回も?」
郭智博さん:
「あれも何回も撮った。3回も4回も交番の前で撮ったが、使ったのは一番最初の」
観客:
「主役の郭智博さんと娘役の古田結凪さんの繊細な表情やしぐさが印象的だった。
監督がどれくらい細かく演出されたのか?
普段は舞台を演出されているということで、
こういった映像作品とどれ位演出の差があったのか?」
倉本朋幸監督:
「舞台の人間なので、凄い細かい。
古田さんに関しては頭の良い子なので、気持ちを言っただけだった。
「こうして」は勿論言うが、気持ちを言えば彼女は解ってくれた。
舞台と映画は、人によるとは思うが、僕は全く別ジャンルだと思っている。
舞台は引きでも寄りでも照明でも演出できるが、
カメラ一つに写していくっていうのはお芝居も何も全く違うこと。
捉え方も描き方も」
司会:
「普通逆で、映画の方が引きもアップもできる様に思うが、
監督の場合は舞台の方が引きもアップもできる・・・」
最後には観客向けのフォトセッション
声を掛けて、監督と郭さんにこちらを向いてもらい撮影させてもらったので、
SNSでの宣伝用というこでブログにはそのままアップさせてもらう

みっきぃパパ
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「日本映画スプラッシュ」部門に出品の


11月3日(日)17:30~
TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン1にて。

「日本映画スプラッシュ」部門では、
日本のインディペンデント映画より独創的且つチャレンジ精神に満ちた作品を紹介。

映画

英題: For Him to Live
監督: 倉本朋幸
脚本: 倉本朋幸
撮影: 杉村高之
照明: 中西克之
録音: 根本飛鳥
衣装: 白石敦子
編集: 古川達馬
キャスト: 郭智博、古田結凪、和希沙也、冨手麻妙、美保純、渡辺真紀子他
製作国: 日本
言語: 日本語
製作年: 2019年
上映時間: 87分
監督が知り合いに実際に起きたことをベースに製作した作品。
幼児虐待やネグレクトをテーマにしている。
児童相談所から自分の娘への虐待を疑われ、
娘を養護施設へ入所させられている夫婦。
監督が実際に、友人が児童相談所に子供を取られたという実話を元にしている。
現代の日本でもこの様な問題が起こっているということを
改めて知るきっかけになった作品。
主演の郭さんの演技が光る

怒鳴るシーンも子供のようにはしゃぐシーンも悩む姿も全て完璧

主人公が自分の子供に愛情を注ぎながらも、
思わず虐待と言われる行動を取ってしまう。
それぞれの心情、心の奥底にあるものを繊細に表現している。
・・・・・・・・・・
上映前は舞台挨拶。
倉本朋幸監督、冨手麻妙さん、郭智博さん、古田結凪さん、美保純さん、和希沙也さんが登壇。

倉本朋幸監督:
「キャストに恵まれ、スタッフにも恵まれ、
こうやってお客さんに見て頂く為に映画を作っているので、
こういう機会を頂いてありがとうございます。
今日は楽しんでいって下さい」
冨手麻妙さん:
「私が演じたのはアイという女の子だが、
私が演じた女の子を凄く馬鹿な女と捉えるか、
それともこの作品における救いと捉えるかどうかは、
観た人それぞれ感じるものが違う役だと思う。
それは私以外の他の役に対してもきっとそうなので、
色々観終わった人の感想を知りたいので、
是非皆さんSNSとかに書いて下さったら嬉しい」
郭智博さん:
「先日一回目の上映が無事に終わり、今日は二回目になる。
実はこれ以降の上映はまだ決まっていない。
なので、もしかしたら今日が上映できる最後となってしまうかもしれない。
そうならないように、プロデューサはじめ監督と僕も
頑張っていかなければいけないなと思っている。
東京国際映画祭という素晴らしい場所で上映して頂けたことを幸せに思っている。
観終わった後、皆さんの心に何か残る作品になっている様に願っている」
美保純さん:
「リアルな今の日本だなとこの映画を観て思った。
人が急に病んでしまう瞬間というのが物凄くよく出てるなと思った。
感慨深くじわっと私も一つ一つ噛みしめてもう一回観たいと思っている」
和希沙也さん:
「誰にも多分味方になってもらえない様な役なので、
私だけは愛情を持って、この娘に接してあげようと思って演じさせてもらった」
・・・・・・・・・・
そして上映後はQ&A。
倉本朋幸監督が登壇。そして途中から急遽、郭智博さんも合流。
倉本朋幸監督は普段舞台の演出家をやっているそうだが、
今回この物語は映画にしている。
倉本朋幸監督:
「友達に起こったことで、演劇にするにはリアリティという意味で、
彼を追いきれない。演劇だとやはり。
そばにいて描くというのは映画でしかできないかなというのが自分の映画感」
観客:
「タイトルを付けたタイミング。
脚本を書かれたということだったので、初めから考えていらっしゃったのか、
途中なのか、それとも終わった後に付けられたのか?
キャストの皆さんが凄く良かったが、オーディションなのか決め打ちなのか?」
倉本朋幸監督:
「もともとタイトルは、『彼の生きる』(=英語タイトル『For Him to Live』)
で台本も進んでいた。
出来上がった時に『彼の生きる』という日本語タイトルでこの映画をやってしまうと、
固定概念を持たれ得る可能性があるなと思って、
もっと広がって行く様なタイトルを作れないかなとプロデューサとかと話して
こういうタイトルになったという経緯があった。
ただ『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』を英語にしてしまうと何か違う気がして、
なので英語タイトル『For Him to Live』(=『彼の生きる』)とした。
キャストに至っては、古田さんと冨手さんはオーディションで選ばさせてもらって、
他の人は決め打ち」
司会:
「決め打ちというと、大主役をはられた郭さんはどの様に決めたか?」
倉本朋幸監督:
「郭さんは舞台を2回位一緒にやらせてもらっていて、
自分の撮る映画の主役は郭さんとどこかで決めていた。昔から。
実際に撮ると決めた時、やはり郭さんがいいなと、速攻決めた」
ここで郭智博さんが飛び入り参加。
司会:
「相当な難役だと思うが、まず監督からどの様な形でオファーが来たのか?」
郭智博さん:
「もう脚本は出来ていた。
第一稿位から読ませてもらって、僕の意見も取り入れてもらって、
書き直してもらったりした」
司会:
「役に同化しようとしたか、それとも距離を置こうとしたのか?
この様な役に対して、役作りにどの様なプロセスが要るものなのか?」
郭智博さん:
「最初に読んだ時は大変な役だなと思った。
あまり深く考え込まずに、作り込まずに現場に行って、
あとは現場の雰囲気とか、他のキャストの方とお芝居しながら作っていった。
そんなにカチカチにイメージを決めていったわけではない。
作品の雰囲気の邪魔にならない様に、余計なお芝居とかして浮いたらやだなと。
凄い狭い世界、日常の話なので、自然に自然にと努めた」
倉本朋幸監督:
「基本的には郭さんとコンセンサスというか、
舞台も2回やって、ロケハンも一緒にやって、
郭さんも現場に来た時には掴まれてて、カメラマンも皆「彼がいる」という形で、
郭さんが何をやっても「彼だ」という、誰もが現場が信じられる状態だった。
あとは前のシーンとのシチュエーションとかの繋がりだけは、繊細な話なので、
ちょっとでもずれると僕たちの中では成立しなくなってしまう様な映画だったので、
それは結構話したかなっていう形で、やる時はおまかせだった」
倉本朋幸監督:
「僕は凄い撮る」
郭智博さん:
「あまりテストをやりたくないところも結構テストする」
倉本朋幸監督:
「それは美保さんにも言われた」
倉本朋幸監督:
「演劇の人間なので、OK出しても、まだ何かあるんじゃないかと。
でもだいたい使うのは一回目」
司会:
「全裸のシーン。彼はどういう心境だと郭さんは解釈?」
郭智博さん:
「虐待という酷いことをしてしまって、彼が必死に考えた中で、
服を脱ぐことによって生まれ変わる、じゃないがそれに近い心情を表すのが、
彼にとってはあれだったのかなと。これは第一稿から書いてあった」
司会:
「あれは撮影は順調にいった?あれもテイクを何回も?」
郭智博さん:
「あれも何回も撮った。3回も4回も交番の前で撮ったが、使ったのは一番最初の」
観客:
「主役の郭智博さんと娘役の古田結凪さんの繊細な表情やしぐさが印象的だった。
監督がどれくらい細かく演出されたのか?
普段は舞台を演出されているということで、
こういった映像作品とどれ位演出の差があったのか?」
倉本朋幸監督:
「舞台の人間なので、凄い細かい。
古田さんに関しては頭の良い子なので、気持ちを言っただけだった。
「こうして」は勿論言うが、気持ちを言えば彼女は解ってくれた。
舞台と映画は、人によるとは思うが、僕は全く別ジャンルだと思っている。
舞台は引きでも寄りでも照明でも演出できるが、
カメラ一つに写していくっていうのはお芝居も何も全く違うこと。
捉え方も描き方も」
司会:
「普通逆で、映画の方が引きもアップもできる様に思うが、
監督の場合は舞台の方が引きもアップもできる・・・」
最後には観客向けのフォトセッション

声を掛けて、監督と郭さんにこちらを向いてもらい撮影させてもらったので、
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