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映画「サラエボ,希望の街角」

神保町の岩波ホールで公開中の映画「サラエボ,希望の街角」。
今週日曜日、11:30の上映回で観て来ました

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地下鉄・神保町駅に直結の岩波神保町ビルの10階にある岩波ホール。

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震災後、3月15日から上映を再開したそうだが、
まだ11:30の回と14:30の回の2回のみの上映となっている。

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今週日曜日3月27日(日)11:30の回は、客席の7~8割が埋まる盛況ぶり。
観客の年齢層は50代~60代が中心という印象。

映画「サラエボ,希望の街角」:
 製作年: 2010年
 製作国: ボスニア・ヘルツェゴビナ、オーストリア、ドイツ、クロアチア合作
 監督・脚本: ヤスミラ・ジュバニッチさん
 出演: ズリンカ・ツヴィテシッチさん(ルナ役)、レオン・ルチェフさん(アマル役)他

ヤスミラ・ジュバニッチ監督は、第56回(2006年)ベルリン国際映画祭・金熊賞受賞作品の
映画「サラエボの花」で有名になった女性で、1974年サラエボ生まれ。
1992年から1996年まで続いたボスニア内戦の時代を生きた抜いた人物。

・・・・・

内戦から復興した現代のサラエボに暮らし、
航空会社の客室乗務員として働く主人公ルナは、若く美しく快活な女性。
ルナの視点を通し、
画面全体から現在のサラエボと、未来へ向かうサラエボの躍動感溢れる姿が感じ取れる。

しかし今もサラエボには内戦の傷跡が残っている。
特にサラエボに暮らす人々の心に残った傷が一番大きいと言える。

この作品は、内戦により心に傷を負った人々の心情を非常に繊細に描いている。
女性監督(兼・脚本)らしいきめ細やかな描写が印象的。
且つ自然な描写である。

ところで、みっきぃパパがサラエボに行ったのは、1998年と2002年の2回。
年々建物が修復され、見掛け上の傷跡は目立たなくなってきているのは明らか。
しかし、ボスニアの人々の傷はわずか10年や20年で消えることはないと思う。

この作品にも、内戦中に家を奪われたり、
目の前で肉親を殺害されたりした経験をもつ登場人物が出て来る。

心の傷を癒すのは容易なことではないが、
この作品からは未来に向かうサラエボとサラエボの人々の前向きなパワーを感じ、
たいへん好感が持てる。

ストーリー・・・

 ボスニア航空の客室乗務員として働く美しい女性ルナ(ズリンカ・ツヴィテシッチさん)。
 そして、恋人で航空管制官として働くアマル(レオン・ルチェフさん)。
 2人はボスニアの首都サラエボのアパートで一緒に暮らしている。

 ルナは内戦中に両親を目の前で殺害され、自宅も奪われるという経験を持つ。
 一方、アマルは戦場での凄惨な現場を経験し、弟も内戦で失っている。

 アルコールに依存する生活を続けているアマルは、
 ある日、勤務中に飲酒していることが発覚し、停職を言い渡される。

 そんな中、ルナは辛い不妊治療を続けている。

 そしてアマルは偶然、戦友のバフリヤと再会する。
 アマルはバフリヤに子供向けパソコン教室の講師の職を紹介され、
 サラエボから遠く離れたヤブラニッツァ湖の赴任先へと旅立つ。

 ルナはその話に胡散臭さを感じるが、それは的中する。
 アマルの赴任先はイスラムの教えに傾倒した人々のコミューンだった。
 サラエボに戻った後もアマルはイスラムの信仰にのめり込んでいく。

 自由に生きていこうとする現代女性ルナとイスラム教にのめり込んでいくアマルの間の溝は、
 徐々に深まっていく。

 そんな中、ルナにある事実が発覚する。
 そしてルナはある決断を下す・・・。

サラエボは、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、そしてユダヤ教のシナゴーグなどが混在する
独特の景観を持つ美しい街だが、
それは、多民族で多宗教であることをも意味する。

日本に暮らしているとあまり「宗教」や「民族」を意識する機会は少ないが、
この作品を観て、改めて多民族・多宗教の都市サラエボに強い興味を覚えた。

同時に、現在のサラエボにも残る他の宗教の信者への偏見などが描かれている。
その様な偏見が、90年代の内戦へと繋がってしまった恐ろしさも感じた。

この作品には、飛行機から見たサラエボの美しい街並みや、
賑やかなメインストリート、クラブ、オシャレなオープンカフェなども登場する。
現在のサラエボの魅力も引き出している。

女性監督が描いた女性目線のこの作品、特に女性の方にお勧めの作品です。

みっきぃパパ

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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No title

サラエボ。。。って聞くと
やはり"戦場"のイメージが。
とっても悲しいことです。
今のサラエボをもっと知らなきゃ…

返信-りくママさん

サラエボ事件、サラエボ冬季オリンピック、ボスニア内戦・・・。
現代史に出て来るサラエボは本当にいろいろな出来事がありました。
多民族、多宗教の人々が隣り合って仲良く暮らしていたはずのサラエボ。
そして、オリンピックまで開催した近代都市サラエボ。
そのサラエボが戦場になってしまうなんて、あの頃は想像もつきませんでした。
でもこの街は、今も昔も美しいまま。
復興したサラエボをまた訪れてみたいです。

No title

とても魅力的な記事でした。
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Author:みっきぃパパ
家族:みっきぃママ、みっきぃ(長男)、娘(長女)
職業:外資系エンジニア
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